日本酒が欲しくなるおつまみパスタ
クリーミーさとロースト香が楽しめる"くるみのフェットチーネ"

クリーミーさとロースト香が楽しめる"くるみのフェットチーネ"

フードプロセッサーで撹拌したくるみソースを、フライパンで加熱するだけでできる濃厚で香り高い一皿です。しっかり骨太な純米酒とよく合います。酒肴家として有名な料理研究家の稲垣知子さんに、日本酒と相性抜群なパスタレシピを教えてもらいました。

“くるみのフェットチーネ”のつくり方

ぽってりとしたソースが、温まるととろ~りなめらかに。あっという間に出来上がるので、タイミングよくパスタをゆで上げることも大事。

味がふくらむ濃厚ソースパスタに合うのはこの二本

右から長珍特別純米酒、白隠正宗純米酒生酛誉富士。
右から長珍特別純米酒、白隠正宗純米酒生酛誉富士。

ゴルゴンゾーラやくるみなど濃厚な食材に生クリームを合わせたソースには、米の旨味がしっかりと感じとれるコクのある日本酒がマッチする。冷やでもよく合うが、35~40℃に温めると、口の中のソースがお酒の熱でふわりとほどけ、味も一層ふくらむ。こってりとしたソースをするりと流してくれる効果も。

材料材料 (2人分)

フェットチーネ100g
生くるみ60g
パルミジャーノチーズ10g
にんにく少々(小さじ1/8) (すりおろし)
生クリーム50ml
適量

1くるみをから焼きする

くるみは10gをアルミホイルで包み、トースターで10分ほどから焼きする。

2フェットチーネをゆでる

鍋に水2L、塩大さじ1と1/2を入れて沸かし、フェットチーネを表示時間より1分短くゆでる。

3ソースの材料をペースト状にする

くるみ50g、パルミジャーノチーズ、にんにくをフードプロセッサーにかけて細かく砕く。生クリームを加えてさらに撹拌し、ペースト状にする。

4炒め合わせる

フライパンに③を入れて中火にかけ、ペーストが溶けてとろりとしたら、②のフェットチーネを湯をきらずにフライパンに直接加え、強火にしてしっかり炒め合わせる。味をみて足りないようならゆで汁を大さじ1~2加えて混ぜ、さらに味をみて足りなければ塩でととのえる。器に盛り、①のくるみを砕いて散らす。

完成
稲垣知子

稲垣知子 料理研究家

和食からエスニックまで、ジャンルを超えて日本酒に合う酒肴を探求。「パスタで飲む」も、稲垣さんにとっては当たり前のこと。「料理を食べた後、お皿に残ったおいしいエキスに、ゆでたパスタをからめてさらに飲むことも(笑)。アクアパッツァは特におすすめです」

※この記事の内容はプレジデントムック技あり!dancyu「パスタ」に掲載したものです。

技あり!dancyuパスタ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833478571
2020年3月27日発売/800円(税抜き)

文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。