米の旨味がしっかりと感じられるぬる燗の純米酒と合わせると、ゴルゴンゾーラの濃厚な香りが広がり、美味しさの相乗効果が!酒肴家として有名な料理研究家の稲垣知子さんに、日本酒と相性抜群なパスタレシピを教えてもらいました。
熱々を頬張るのもよいが、少し冷めたソースとぬるく燗した酒が口の中で溶け合うのもまた格別。チーズと生クリームを一体化させて、パスタにからみつくようにとろりと煮詰めるのがコツ。
ゴルゴンゾーラやくるみなど濃厚な食材に生クリームを合わせたソースには、米の旨味がしっかりと感じとれるコクのある日本酒がマッチする。冷やでもよく合うが、35~40℃に温めると、口の中のソースがお酒の熱でふわりとほどけ、味も一層ふくらむ。こってりとしたソースをするりと流してくれる効果も。
ペンネ | 80g |
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ゴルゴンゾーラ | 50g(ピカンテ) |
生クリーム | 100ml |
塩 | 適量 |
黒胡椒 | 適量 |
鍋に水1L、塩小さじ2を入れて沸かし、ペンネを表示時間より1分短くゆでる。
ゴルゴンゾーラは1cm角に切る。
フライパンにゴルゴンゾーラと生クリームを入れて中火にかけ、混ぜながらゴルゴンゾーラを溶かす。
ゴルゴンゾーラが、とろりとしたクリーム状になり、ゴムベラで混ぜたときに、フライパンの底がしっかり見えるまで煮詰める。
①の湯をきってフライパンに加え、強火にしてしっかり炒め合わせる。味をみて足りなければゆで汁を大さじ1~2を加えてととのえる。器に盛り、黒胡椒をふる。
和食からエスニックまで、ジャンルを超えて日本酒に合う酒肴を探求。「パスタで飲む」も、稲垣さんにとっては当たり前のこと。「料理を食べた後、お皿に残ったおいしいエキスに、ゆでたパスタをからめてさらに飲むことも(笑)。アクアパッツァは特におすすめです」
※この記事の内容はプレジデントムック技あり!dancyu「パスタ」に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子