dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」では、丸山さんの「“もてメシ”を覚えたい」という願いをかなえるため、洋食のシェフ・古賀達彦さんのもとで修業しています。今回のテーマは誰もが大好きな“エビフライ”です。
エビフライは、海老の下ごしらえを丁寧にすることで、味わいや見た目が格段にアップします。
背ワタは切り込みを入れてしっかり取り除き、重曹を使って身を洗い、身をまっすぐに伸ばさないことで、プリッとした食感を楽しむことができます。尾の先も丁寧に下ごしらえすることで、綺麗な赤い尻尾に揚げ上がります!
無頭海老 | 8尾(1尾15~20g程度)(ブラックタイガー、大正海老など) |
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塩 | 少々 |
白胡椒 | 少々 |
揚げ油 | 適量(サラダ油) |
★ 下ごしらえ用 | |
・ 重曹 | 小さじ1/5~(食用グレード) |
★ バッター粉 | |
・ 薄力粉 | 40g |
・ 天ぷら粉 | 10g |
★ 卵液 | |
・ 全卵 | 1個(M) |
・ 牛乳 | 25ml |
生パン粉 | 適量(粗挽き) |
キャベツ | 適量(せん切り) |
海老の尾部分についている脚と殻の間に人差し指を入れ、指で引き剥がすようにして脚を取り除き、身のまわりの殻をむく。
包丁で背中に浅く切り込みを入れ、背ワタを取り除く。
脚側の身に刃先を当てて、尾から頭に向かって優しく撫で、残っている脚を掃除する。
尾の先を斜めに切り落とし、中の黒ずんだ身を刃先でしごき出す。
むいた海老をボウルに入れ、重曹をふりかけてもみ、臭みや汚れを取り除く。表面のぬめりが取れたら、3回ほど水を換えて洗い流す。
キッチンペーパーの上に並べて、上からもキッチンペーパーで押さえて、水気を拭き取る。水気が取れたら、ラップで包み冷凍保存も可能。
バットにならべて、片面に塩、胡椒をふる。
⑦の海老の尾を持ち、まんべんなくバッター粉をまぶし、余分な粉をはたいて落とす。溝や背のめくれている部分にもしっかり粉をつける。
身を卵液にくぐらせ、尾側の殻も少しだけ卵液に浸す。まんべんなくからめたら引き上げ、余分な卵液をポタポタしなくなるまできる。
パン粉の上に頭側から寝かせるようにして海老を置き、パン粉をたっぷりかぶせる。
たっぷりのパン粉ごとたねを持ち上げて、両手でギュッと握り込むようにして、パン粉を密着させる。
寿司を握るようにパン粉をしっかりと密着させ、バットに取り出し、重ならないように並べる。
油を160℃に熱し、衣をつけたエビの尾を持ち、頭側から寝かせるようにして、そっと入れる。
3分30秒ほど揚げる。くっつきそうなときだけ菜箸で離し、基本的には触ったり、返したりしないこと。
時間が来たら取り出して、油ぎれがいいように網の上に立てて置く。
ひと呼吸置いたらキッチンペーパーの上に移し、さらに油を吸わせてきる。キャベツとともに器に盛り、タルタルソースなどお好みのソースをつけて食べる。
撮影:伊藤菜々子 文:編集部