表面がサクッとした食感のショコラ生地にふんわり泡立てた生クリームをたっぷりのせて巻いた、個性的な表情のロールケーキです。香りがあるお酒と相性抜群です。お茶の時間はもちろん、お酒と合わせても素敵な菓子レシピを、菓子研究家の田中博子さんに教えてもらいました。
巻くときは、あえてひび割れるようにして巻き上げ、手で軽く形を整えて落ち着かせるのがポイント。
好きな厚さに切って食べる。巻きたてはサクッとした食感、一晩たつとしっとりで、どちらも魅力的。コーヒーや紅茶のほか、ウイスキーやブランデーと一緒に楽しむのもお薦め。
製菓用ビターチョコレート | 140g(カカオ分56%タブレット) |
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卵黄 | 4個分 |
グラニュー糖 | 110g |
★ メレンゲ | |
・ 卵白 | 4個分 |
・ グラニュー糖 | 20g |
生クリーム | 200ml(乳脂肪分42~47%) |
粉糖 | 小さじ1 |
ココアパウダー | 小さじ2 |
ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れてハンドミキサーで混ぜる。湯煎にかけながら混ぜ、少し生地がゆるんだら火からおろし、もったりとするまでしっかりと泡立てる。
ボウルに卵白を入れてハンドミキサーで泡立て、角が立ったらグラニュー糖を2回に分けて加えながら混ぜる。
①を温かい状態にしておいたチョコレートに素早く加え、泡立て器で力強く混ぜる。すぐに固くなるので手早く。
すぐにメレンゲの半量を加え、泡立て器で素早く混ぜる。そのあと残りのメレンゲを加えて泡立て器で混ぜ、最後はゴムベラで混ぜて仕上げる。
天板に流し入れ、180℃のオーブンで20分ほど焼く。焼いている間に、生クリームをボウルに入れてゆるめに泡立て、冷蔵庫で冷やしておく。
生地が焼き上がったら冷まし、粉糖、ココアパウダーの順に軽くふる。
天板から取り出し、別のオーブンペーパーの上にひっくり返してのせ、底に敷いてあったオーブンペ ーパーをはがす。
⑤の生クリームをしっかり泡立て、⑦にのせて全体に広げる。巻き終わりに近い部分は薄くする。
オーブンペーパーごと手前から持ち上げて巻いていく。表面はひび割れていい。手で軽く形を整える。
調理製菓師専門学校を卒業後、洋菓子店の勤務を経て、22歳で念願の藤野真紀子氏の助手になる。妥協せずおいしさと美しさを追求する姿勢に触発され、5年後に渡仏。ジャムで有名なアルザス地方の「メゾン・フェルベール」に勤務。帰国後、2011年からフランス菓子とジャムを専門としたお菓子教室「クレアパ」を主宰。数年間のオーストラリア生活を挟み、現在は地元・九州の佐世保で活動中。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:松原京子 撮影:木村 拓