味噌バターがしっかりからまるように、帆立には格子状の切り目を入れましょう。つまみにも、炊きたてのご飯にのせて丼仕立てにするのもお薦めです。料理を引き立てるバターを使ったレシピを、料理研究家の大庭英子さんに習いました。
帆立は火を通しすぎると身が縮んでしまい、かたくなってしまうので、表面に焼き色がついてきたらすぐに調味して仕上げます。
帆立貝柱 | 6個(200g) |
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ワカメ | 60g(もどして) |
長ねぎ | 10cm |
バター | 大さじ3 |
味噌 | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
胡椒 | 少々 |
帆立は両面に浅く格子状の切り目を入れる。
ワカメは水気をきる。ねぎは縦半分に切り、幅8mmの斜め切りにする。
フライパンにバター大さじ1を溶かしてワカメ、ねぎを入れ、さっと炒めて器に盛る。
フライパンをキッチンペーパーで拭き、残りのバターを入れて弱めの中火で溶かす。帆立を入れて強めの中火で両面に焼き目をつけ、味噌、酒、胡椒をふり入れ、全体にからめて③に盛り合わせる。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。しみじみとおいしく、何度もつくりたくなる料理ばかりです。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。
文:中村裕子 撮影:原ヒデトシ