料理を引き立てるバターのレシピ
味噌が隠し味の"きのことほうれん草のキッシュ"

味噌が隠し味の"きのことほうれん草のキッシュ"

バターがたっぷり使われているキッシュにも味噌が合います!きのこは数種混ぜ合わせて使うと香りと味がよくなりますよ。料理を引き立てるバターを使ったレシピを、料理研究家の大庭英子さんに習いました。

“きのことほうれん草のキッシュ”のつくり方

きのこはゆっくり時間をかけて炒め、水分を飛ばして味を凝縮させましょう。さらにバターの香ばしさも加わって、ひときわおいしくなります。

材料材料 (25×10cmの型 1台分)

パイシート150g(冷凍、市販品)
打ち粉適量
きのこ合わせて300g(マッシュルーム、生椎茸、白舞茸)
ほうれん草150g
少々(ほうれん草をゆでる用)
バター大さじ3
味噌大さじ2
胡椒少々
★ 卵液
・ 卵2個
・ 生クリーム1/2カップ
・ 塩少々
・ 胡椒少々
グリュイエールチーズ60g

1パイシートを伸ばす

パイシートを凍ったまま打ち粉をした台に置き、型より一回り大きく、35×20cm、厚さ5mmにめん棒で伸ばす。

2型にのせる

型にのせて底、四隅を貼りつけ、型よりも1cm高めのところをハサミで切り落として型の波型に貼りつけ、冷蔵庫で1時間ほど冷やす

型にのせる
人さし指に小麦粉(分量外)をつけて、型の波型に合わせて生地をしっかりと貼りつけていきます。

3から焼きする

生地の底にフォークで穴をあけ、オーブンペーパーを敷き、製菓用の重しを全体に薄くのせ、200℃のオーブンで10分、まわりが少し色づいてくるまで焼き、オーブンペーパーごと重しを取り、さらに160℃で10分ほどから焼きする。

4きのこ類をカットする

マッシュルームは縦4等分に切り、椎茸は軸を切り落として縦半分に切ってから、幅1cmに切り、舞茸は食べやすくほぐす。

5ほうれん草をゆでる

ほうれん草は塩を加えた熱湯でゆでて冷水にとって冷まし、水気を絞り、長さ3cmに切る。

6具材を炒める

フライパンにバターを溶かしてきのこを入れ、弱めの中火でしんなりするまでよく炒める。ほうれん草を加えて炒め、味噌、胡椒を入れて炒め合わせる。

7卵液をつくる

ボウルに卵をほぐして、生クリームを加えて塩、胡椒で調味する。

8チーズをカットする

チーズは6mm角の棒状に切る。

9オーブンで焼く

③のパイケースに⑥、チーズを入れて卵液を注ぎ、180℃のオーブンで30分焼く。型から取り出して食べやすく切る。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。しみじみとおいしく、何度もつくりたくなる料理ばかりです。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。

技あり!dancyuバター
技あり!dancyuバター
A4変型 判( 112 頁)
ISBN: 9784833478236
2019年12月23日発売 / 880円(税込)

文:中村裕子 撮影:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。