日本一ふつうで美味しい植野食堂
手間の分だけ味わい深く。滋味あふれる一品「里芋から揚げ」

手間の分だけ味わい深く。滋味あふれる一品「里芋から揚げ」

東京・千歳船橋の小さな居酒屋「サクラマス食堂」に、里芋から揚げを教えてもらいました。BSフジで放送中の植野食堂を本にまとめた『日本一ふつうで美味しい植野食堂by dancyu 公式レシピブックvol.3』から、お薦めレシピを大公開!

手間の美味しさ

駅から遠く、立地条件は決してよくありませんが、地元の客に支えられ、増山裕樹さんが一人で厨房に立って奮闘している居酒屋です。刺身から鮨、揚げ物などまで幅広い料理が揃い、野菜料理も充実しています。里芋のから揚げは、しっかりしみただしの旨さと軽い香ばしさが心地よい一品。米の研ぎ汁で下ゆでしてからだしで煮て、一晩ねかせてから揚げるという手間をかけています。この手間で、旨味がしみ込み、深い味わいになるのです。ビール、日本酒、焼酎、幅広い酒に合う、ありがたいつまみでもあります。

“里芋から揚げ”のつくり方

材料材料 (2人分)

里芋6個
米の研ぎ汁800ml
だし400ml
淡口醤油50ml
味醂50ml
片栗粉適量
すり胡麻適量(白)
サラダ油適量

1里芋をカットする

里芋についた泥を洗い落とし、上下を切り落とし、皮をむく。大きいものは半分に切る。

2下ゆでする

鍋に里芋と浸かる程度の米の研ぎ汁を入れて火にかけ、沸騰したら弱火で30分下ゆでする。

3ぬめりをとる

流水にさらしてぬめりを取り、ザルで水気をきる。

4炊く

鍋に里芋・だし・淡口醤油・味醂を入れ、落とし蓋をして沸騰させずに弱火で約30分炊く。

5ねかす

粗熱を取ったら保存容器に入れる。冷蔵庫で一晩ねかせ、味をなじませる。

ねかす

6水気を拭く

味をなじませた里芋の水気をキッチンペーパーで拭き取る。

7粉をまぶす

片栗粉を入れた保存容器に里芋を入れ、軽く振って表面に片栗粉をまぶし、余分な粉は払い落とす。

粉をまぶす

8揚げる

鍋で油を170℃に熱し、⑦を約5分揚げる。

9仕上げ

揚げ色がついたら取り出し、器に盛りつけ、すり胡麻を振って完成。

完成

店舗情報店舗情報

サクラマス食堂
  • 【住所】東京都世田谷区桜丘4-26-30
  • 【電話番号】03-6413-5969
  • 【営業時間】17:00~23:00(L.O.)
  • 【定休日】月曜
  • 【アクセス】小田急線「千歳船橋駅駅」より16分
日本一ふつうで美味しい植野食堂 by dancyu 公式レシピブック vol.3
日本一ふつうで美味しい植野食堂 by dancyu 公式レシピブック vol.3
※この本は、BSフジ「日本一ふつうで美味しい植野食堂」の第201回から第299回までの放送で紹介した店の料理とレシピから91品を掲載しています。
店名の下の番号(#)は、放送の順番です。
※掲載したレシピは番組が各店に協力してもらい、家庭でもつくれるようにアレンジしたものをベースにしています。それぞれに付いているQRコードから番組のレシピ動画が見られます。

A4変型判(112頁)
2023年12月12日発売/1,200円(税込)

文:植野広生