手で形づくる、素朴で温かみのある一品。切ると具がゴロゴロ、彩りもきれい。和風味だからご飯にもよく合います。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
★ 挽き肉だね | |
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・ 合い挽き肉 | 600g(赤身) |
・ 玉ねぎ | 小1個分(100g)(みじん切り) |
・ バター | 大さじ1 |
・ パン粉 | 1カップ |
・ 牛乳 | 1/3カップ |
・ 卵 | 1個 |
・ 生姜 | 大さじ1/2(すりおろし) |
・ 味噌 | 大さじ2 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ ナツメグ | 少々 |
★ 具 | |
・ オクラ | 6本 |
・ オクラ用の塩 | 少々 |
・ グリーンオリーブ | 12個(種なし) |
・ うずらの卵 | 10個 |
・ 小麦粉 | 大さじ2 |
玉ねぎはバターでしんなりするまで炒め、冷ます。パン粉を牛乳で湿らせる。ボウルに材料すべてを入れて粘りが出るまで手でよく混ぜる。
オクラはガクを切り落としてさっと塩ゆでして冷水にとり、水気を拭く。うずらの卵は水に入れて中火にかけ、煮立ってきたら5分ゆでて冷水にとり、殻をむく。具のすべてをバットに入れて小麦粉を全体にまぶす。こうすると挽き肉だねになじんで、焼いても分離しない。
挽き肉だねの1/4量ほどを取り分け、残りに具を混ぜる。
天板にオーブンペーパーを敷き、 ③をのせてナマコ形に形づくり、取り分けておいた挽き肉だねで覆う。
表面を手でなめらかにならし、 230℃のオーブンで10分ほど焼き、 200℃に下げて30分ほど焼く。粗熱が取れたら食べやすく切る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ