アメリカの楽しい家庭のおやつ
卵と油分替わりにマヨネーズを使ったアメリカ南部の郷土菓子をつくろう

卵と油分替わりにマヨネーズを使ったアメリカ南部の郷土菓子をつくろう

様々な食文化と歴史的背景がからみあって形づくられてきた、アメリカの郷土菓子。日本ではまだなじみが薄いけれど、ぜひ知ってほしい魅力的なものがたくさんあります。各地の郷土菓子に魅せられた菓子文化研究家の原亜樹子さんが、お薦めのアメリカ菓子の物語とレシピをご紹介。最終回は「マヨネーズビスケット」つくり方編です。

マヨネーズビスケットのつくり方

材料材料 (直径16cm、深さ3cm程度のスキレット1つ分※)

A
・ 中力粉120g(または強力粉と薄力粉半々)
・ ベーキングパウダー小さじ1と1/4
・ グラニュー糖小さじ2
・ 塩小さじ1/5
レモン1個(国産無農薬)
牛乳100g
マヨネーズ35g(低脂肪でないもの)
バター適量(有塩)

※耐熱皿、フライパンなどオーブンに入るものならOK

◇下準備
・バターを1㎝角にカットし、常温にもどしておく。
・オーブンを200℃に予熱する。
・スキレット、または耐熱皿にバターを多め(小さじ1~1と1/2)にぬる。

材料

1マヨネーズ、レモンの皮を混ぜる。

ボウルにマヨネーズを入れる。レモンの皮をすりおろして加え、ゴムベラで混ぜる。

マヨネーズ、レモンの皮を混ぜる。

2牛乳を加える。

牛乳を少しずつ加えて溶きのばす。

牛乳を加える。

3粉類を混ぜる。

Aを合わせて2にふるいながら入れる。ゴムべらでボウルの底から返すように、練らないように混ぜる。ダマがあってもよい。

粉類を混ぜる。

4耐熱皿に入れて焼く。

アイスクリームディッシャー、またはスプーン2本を使って、フライパンの真ん中にひとつ、その周りに5つのせる。200℃のオーブンで約18分焼く。

耐熱皿に入れて焼く。

5バターをぬって完成!

全体に香ばしい焼き色が付き、串を刺して生の生地が付かなければ焼き上がり。取り出したらすぐに表面にバターを塗り、焼きたてをいただく。

バターをぬって完成!
完成
ここではレモンの皮のすりおろしを加えて香りを添えていますが、ローズマリーなどのハーブの葉をちぎり入れてもよく合います。中力粉や強力粉がない場合は、薄力粉だけでも作れます。
原亜樹子さん

教える人

原亜樹子 菓子文化研究家

原 亜樹子 菓子文化研究家

日米の高校を卒業後、大学で食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員から転身し、アメリカの食を中心に取材や執筆、レシピ製作を行う。著書に『アメリカ郷土菓子』(PARCO出版)、『アメリカンクッキー』(誠文堂新光社)など。2023年9月に発売した新刊『アメリカ菓子図鑑 お菓子の由来と作り方』も好評。https://haraakiko.com/

文:鈴木美和 撮影:鈴木泰介

鈴木 美和

鈴木 美和 (ライター)

大学卒業後、出版系の会社に就職したものの、世界中の料理が食べたくなってバックパッカーに転身。約1年間、アジアとヨーロッパ各地を放浪する。帰国後にフードライターとして独立。中華、フレンチ、イタリアンを中心に、寿司やスイーツも好きという雑食系です。現在は子育てのために千葉県・房総に移住。地元の新鮮な旬の食材を使って料理をするのが日々の楽しみ。