体がホッと温まる、ミルキーなスープのレシピです。柔らかジューシーな骨付き鶏と、芯まで食べられるキャベツで、ボリューム満点のご馳走スープに!牛乳の恵みを活用した、旨味たっぷりでコク深い、ミルクスープをスープ作家・有賀薫さんに習いました。
「毎日スープをつくっていると、どこか物足りなく感じ、後から旨味を補う……なんて日も。でも牛乳でつくると、コクと旨味たっぷり、まろやかにまとまる。失敗知らずの“万全”な味になるんです」
そう語るのは、有賀薫さん。シンプルなスープを提案し、忙しい人や料理ビギナーの胃袋を温めてきた達人だ。コツは、水と牛乳を併用すること。牛乳一辺倒でなく、具材それぞれが引き立って飽きのこないおいしさになる。
そして、牛乳は最後に加え、グツグツ煮ないこと。「加熱しすぎると、分離して舌ざわりが悪くなります」。王道のポタージュから中華風、エスニック、和風まで。パッとできて満足感たっぷり、ホワイトな7品を紹介!
生姜をたっぷり効かせることで中華風の味わいに。鶏白湯を思わせるコク深いスープに、ラー油の辛味が程よいアクセント。
キャベツ | 1/6玉(200~250g) |
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骨付き鶏もも肉 | 300g(ぶつ切り(*)) |
生姜 | 30g |
牛乳 | 200ml |
塩 | 小さじ1 |
水溶き片栗粉 | 大さじ2(片栗粉:水=1:1) |
胡麻油 | 小さじ2 |
ラー油 | 適宜 |
※骨なし、唐揚げ用のカットした鶏もも肉でもOK。
鶏肉に塩少々(分量外)をふる。キャベツはくし形切りで半分にする。葉がバラけないよう、上のほうをつま楊枝で留める。生姜は半分を薄切り、半分をせん切りにする。
小鍋にキャベツと鶏肉を重ねて入れ、生姜の薄切り、水100ml、胡麻油を加え、しっかりと蓋をして中火で12分蒸し煮にする。途中、水がなくなれば少し足す。
さらに水300mlを加えて5分ほど煮込む。牛乳と塩を加えて弱火に落とし、沸いたらすぐに水溶き片栗粉を少しずつ加えて、とろみをつける。
器に盛り、生姜のせん切りをのせる。好みでラー油を垂らす。
8年以上にわたり、朝のスープづくりを日々更新している。実験室「スープ・ラボ」ほか、多くのイベントを主催。『スープ・レッスン』『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』など著書多数。
この記事はdancyu2020年7月号に掲載したものです。
写真:有賀 薫 文:編集部