自宅でつくれる本格パテのレシピです。ジューシーなおいしさを楽しめます!ゆったり気分の週末に仕込める、手軽な肉つまみを料理研究家のサルボ恭子さんに教わりました。
フランスのものよりだいぶ脂の量が少なく、胃に負担がかかりにくいパテ。牛の薄切り肉を層に敷くので満足感ある食感に。最低一晩、3~4日熟成させて食べ頃を待つ。赤ワインや、スパークリングでも。
牛薄切り肉*1 | 370g |
---|---|
豚挽き肉 | 220g |
鶏レバー*2 | 120g |
セロリ | 1節(50g)(みじん切り) |
黒オリーブ | 12粒(30g)(種なし、みじん切り) |
塩 | 小さじ1 |
ブランデー | 大さじ1 |
コルニッション | 適量(フランスの小粒なきゅうりのピクルス) |
*1 切り落とし肉でもOK。脂がないとパサつくので、脂が適当にある肉がよい。
*2 鶏レバーは脂や筋を取り除き、血管の中に残った血は取り除き、包丁で細かく叩いておく。
クッキングシートの幅をパウンド型の長い辺に合わせて切り、長さはパテを詰めたときに上部まで覆えるくらいに切る。これを型に敷き込んでおく。アルミホイルでもよい。
牛肉に塩小さじ1/2(分量外)を満遍なくふり、5等分に分けておく。
ボウルに挽き肉、レバー、セロリ、オリーブ、塩、ブランデーを入れて手早くよく混ぜ合わせる。満遍なく混ざったら4等分にする。
①の底に②の牛肉の5分の1を敷き詰め、③のパテを平らに敷き込む。これをあと3回繰り返し、最後に牛肉をのせる。敷き込むごとに、隙間ができないように満遍なくぎゅうぎゅう押すのがコツ。シートで上部を閉じてから、アルミホイルをかぶせる。
160℃に予熱したオーブンに④を入れ、1時間焼く。中央に金串を刺して2~3秒待ってから引き抜き、金串を唇の下に当てて熱く感じたら焼き上がり。オーブンから取り出す。冷めたら型から外し、パテをラップで包んで冷蔵庫に入れ、一晩休ませる(二晩休ませてもOKだが、そのときは中の肉汁が満遍なく行き渡るようにパテの上下を返す)。
⑤を冷蔵庫から出し、1cm以上の厚さに切り分けて皿に盛り、ピクルスを添える。
老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリのホテルで勤務中にフランスの郷土料理に魅了される。現在は料理教室を主宰するほか書籍や雑誌で活躍。シンプルな素材を洗練された家庭料理に昇華させるレシピに定評あり。近著に『フランス共働き家庭の2品献立(』立東舎)。
この記事はdancyu2020年7月号に掲載したものです。
写真:サルボ恭子 文:編集部