サルボ恭子さんの肉つまみレシピ
脂の甘味がたまらない"リエット・ド・ポー"

脂の甘味がたまらない"リエット・ド・ポー"

ワインに絶好のつまみです。たっぷりつくると味が安定するので、ぜひつくり置きしてみてください。ゆったり気分の週末に仕込める、手軽な肉つまみを料理研究家のサルボ恭子さんに教わりました。

“リエット・ド・ポー”のつくり方

リエットは、脂で素材をことこと煮る調理法(コンフィ)。脂の沸点は高いので、目を離したすきに温度が上がりすぎないようご注意を(揚げ物になってしまう)。パテ同様、つくり置き可。赤ワインと。

材料材料 (つくりやすい分量)

豚肩ロース肉600g(ブロック)
小さじ1
にんにく2片
ローズマリーの小枝3本
ローリエ2枚
純ラード2本(400g)
胡椒適量
バゲットのスライス適量

※残った脂は漉して固形物を取り除き、冷蔵庫か冷凍庫へ。何度かコンフィもつくれるし、炒め油にもなる。

1下ごしらえ

豚肉を6等分に切り、塩をすり込んで3時間から一晩冷蔵庫に置く。

2ラードを火にかける

鍋にラードを入れて弱火にかける。完全に溶けて透明な液体になったら①とにんにく、ローズマリー、ローリエを加える(このとき肉がラードから出るようならラードまたはサラダ油を足し、肉が完全に油に浸かっている状態にする)。

3煮る

②の鍋の肉が躍らない程度の沸騰状態(100℃ほど、ことことという感じ)をキープして1時間煮る。肉をフォークで刺してみて、つぶれるぐらいに柔らかく煮えたら火を止め、肉とにんにくをバットに取り出し、フォークの背でほぐす。冷めてきたら、仕上げは手で細かくほぐす。

4仕上げ

③の脂を、ほぐした肉がパンに塗りやすいペーストになるまで足し、胡椒を加え、味をみて足りないようなら塩(分量外)で調える。容器に小分けし、ラップをぴったりとかけて、冷蔵庫で一晩(二晩でもよい)置いてから、トーストしたバゲットにたっぷり塗る。

完成

教える人

サルボ恭子 料理研究家

老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリのホテルで勤務中にフランスの郷土料理に魅了される。現在は料理教室を主宰するほか書籍や雑誌で活躍。シンプルな素材を洗練された家庭料理に昇華させるレシピに定評あり。近著に『フランス共働き家庭の2品献立(』立東舎)。

この記事はdancyu2020年7月号に掲載したものです。

写真:サルボ恭子 文:編集部