アメリカの楽しい家庭のおやつ
コーヒーのお供にぴったりな"ブルーベリーバックル"のつくり方

コーヒーのお供にぴったりな"ブルーベリーバックル"のつくり方

様々な食文化と歴史的背景がからみあって形づくられてきた、アメリカの郷土菓子。日本ではまだなじみが薄いけれど、ぜひ知ってほしい魅力的なものがたくさんあります。各地の郷土菓子に魅せられた菓子文化研究家の原亜樹子さんが、お薦めのアメリカ菓子の物語とレシピをご紹介。今回は「ブルーベリーバックル」つくり方編です。

ブルーベリーバックルのつくり方

材料材料 (15×15cmの角型一台分)

<クラム>
バター30g(食塩不使用)
A
・ 薄力粉50g
・ シナモンパウダー小さじ1/2
・ 塩ひとつまみ
きび砂糖25g
<生地>
B
・ 薄力粉80g
・ ベーキングパウダー小さじ4/5
・ 塩ひとつまみ
バター45g(食塩不使用)
グラニュー糖50g
1個(Mサイズ)
レモン1個分(表皮のすりおろし(国産無農薬のものを使用))
プレーンヨーグルト70g(水切り後の30g分を使用)
ブルーベリー120g(冷凍の場合は凍ったまま使用)

◇下準備
・半日前(6~7時間前)に水切りヨーグルトをつくっておく。プレーンヨーグルトをキッチンペーパーや紙製のコーヒーフィルターをのせたザルに入れて、半量程度になるまで冷蔵庫に置く。
・バターを1cm角にカットし、卵とともに常温にもどしておく。
・A、Bをそれぞれ合わせておく。
・オーブンを190℃に予熱する。
・型に植物油(分量外)を塗る、もしくはオーブン用シートを敷く。

材料
水切りヨーグルト
プレーンヨーグルトをキッチンペーパーや紙製のコーヒーフィルターをのせたザルに入れて、半量程度になるまで冷蔵庫に置いて、水切りヨーグルトをつくる。

1クラムをつくる

バターを入れたボウルにAをふるい入れ、きび砂糖を加え混ぜる。手のひらをこすり合わせるようにして生地を練り、ポロポロのそぼろ状にする。ボウルにラップをかけて冷蔵庫で冷やしておく。

クラムをつくる

2バターと砂糖を混ぜる

生地をつくる。1とは別のボウルにバターを入れ、泡立て器で空気を含ませるように混ぜる。白っぽくなったらグラニュー糖を加えてさらに混ぜる。

バターと砂糖を混ぜる

3生地の材料を全部混ぜる

溶いた卵を数回に分けて加え、そのつどなめらかになるよう混ぜる。レモンの皮を加え混ぜる。ゴムべらに持ち替え、Bの半量をふるい入れて、底から大きく返すようにしてさっくりと混ぜる。
さらに水切りしたヨーグルトを加え、残りのBをふるい入れて練らないように混ぜる。

生地の材料を全部混ぜる

4ブルーベリーをのせる

型に3の生地を入れてゴムべらで表面を平らにならす。ブルーベリーに薄力粉小さじ1(分量外)をまぶして、上にまんべんなく散らす。

ブルーベリーをのせる

5クラムをのせる

冷やしておいたクラムを冷蔵庫から取り出し、4にのせる。

クラムをのせる

6オーブンで焼く

190℃のオーブンで35~40分焼く。竹串を刺して生の生地がつかなければ焼き上がり。網に取り、型に入れたまま粗熱をとる。5分ほどたったら型紙ごと取り出し、冷ます。

オーブンで焼く
完成
家庭向けに、油脂の量も砂糖も控えめにアレンジ。軽やかで飽きのこない味わいですが、時間が経つと生地が乾燥しやすくなります。食べきれず残ったものは、一切れずつラップで包んで冷凍保存し、温め直して食べるのがおすすめ。

教える人

原亜樹子 菓子文化研究家

原 亜樹子 菓子文化研究家

日米の高校を卒業後、大学で食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員から転身し、アメリカの食を中心に取材や執筆、レシピ製作を行う。『アメリカ郷土菓子』(PARCO出版)、『アメリカンクッキー』(誠文堂新光社)など著書多数。https://haraakiko.com/

文:鈴木美和 撮影:鈴木泰介

鈴木 美和

鈴木 美和 (ライター)

大学卒業後、出版系の会社に就職したものの、世界中の料理が食べたくなってバックパッカーに転身。約1年間、アジアとヨーロッパ各地を放浪する。帰国後にフードライターとして独立。中華、フレンチ、イタリアンを中心に、寿司やスイーツも好きという雑食系です。現在は子育てのために千葉県・房総に移住。地元の新鮮な旬の食材を使って料理をするのが日々の楽しみ。