プリンの弾力をパン耳が見事にアシスト。濃厚な味わいながらも、食後感は軽やかで、食べ飽きません。2018年4月号で掲載した、「レストラン ラフィナージュ」の高良康之シェフによる、パンの耳を使ったフルコースの前菜とデザートレシピをご紹介します!
プディング液に“耳”を浸し、湯煎で蒸し焼きにしたプリンです。カラメルにラム酒を効かせ、大人の味わいに仕上げました。“耳”特有のムニュッとした歯ごたえが楽しく、新たなプリンの世界へ導いてくれます。
【プディング生地】 | |
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・ パンの耳 | 2枚分(12枚切り) |
・ 卵 | 3個 |
・ グラニュー糖 | 80g |
・ 牛乳 | 360ml |
【カラメル】 | |
・ グラニュー糖 | 50g |
・ 水 | 45ml+15ml |
・ ラム酒 | 20ml |
カレンズ | 大さじ3 |
生クリーム | 適量(八分立てにする) |
牛乳は温めておく。オーブンを160℃に温めておく。
フライパンにグラニュー糖と水45mlを入れて中火にかけ、溶けて濃い茶色になるまで熱する。煙が立ったら火を止め、ラム酒と水15mlを加える。型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
パンの耳は1cm角に切る。ボウルに卵とグラニュー糖を入れて混ぜ、牛乳を加えてさらに混ぜ合わせる。パンの耳を加え、約5分置く。
カレンズにラム酒少々(分量外)をふりかける。
②の型に③のプディング生地の半量を流し入れ、④のカレンズの半量を散らす。残りも同様に入れる。
バットの半分の深さまで熱湯を注いで④を置き、バットごとアルミ箔をかける。オーブンで約30分、蒸し焼きにする。
オーブンから出して粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。厚さ3cmに切り分けて器に盛り、生クリームを添える。
1967年東京都出身。89年に渡仏し、2年間にわたりパリ・サヴォワ地方など各地のレストランで修業を積む。帰国後は東京・赤坂「ル・マエストロ・ポール・ボキューズ・トーキョー」副料理長などを経て、2007 年に「銀座レカン」の総料理長に就任。 2018年東京・銀座に自身の店「レストラン ラフィナージュ」をオープンした。
この記事はdancyu2018年4月号に掲載したものです。
文:マッキ―牧元 写真:石井宏明