ムチッとした食感の耳生地は塩気と香ばしさが秀逸。チーズとの相性も最高の一品です。dancyu本誌2018年4月号で掲載した、「レストラン ラフィナージュ」の高良康之シェフによる、パンの耳を使ったフルコースの前菜とデザートレシピをご紹介します!
キッシュも食パンも、もとを辿れば小麦粉。ならば“耳”をちぎって水で戻し、バターで繋いでのばして。焼いても縮まない優秀な生地になりました。中にほうれん草とベーコン、玉ねぎを詰めたロレーヌ風キッシュです。
★ 【キッシュ生地】 | |
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・ パンの耳 | 1/2斤分 |
・ 水 | 70~90ml |
・ バター | 20g(食塩不使用) |
・ 塩 | 少々 |
★ 【卵液】 | |
・ 卵 | 2個 |
・ 卵黄 | 1個分 |
・ 生クリーム | 150ml |
・ 牛乳 | 100ml |
・ ナツメグ | 少々 |
・ 塩 | 少々 |
ベーコン | 2枚(薄切り) |
ほうれん草の葉 | 2株分 |
玉ねぎ | 1/4個(繊維に沿って薄切り) |
チーズ | 20g(シュレッドタイプ) |
バター | 適量(食塩不使用) |
バターは室温に戻し、タルト型にバター適量を塗る。オーブンを160℃に温めておく。
パンの耳は手で2cm程度にちぎり、ボウルに入れる。塩を加えて水を注ぎ、耳どうしが繋がるまで手でもむ。バターを加えてさらに手でもみ込み、ひとまとめにする。
②をポリ袋に入れて上から麺棒を転がし、厚さが5mmになるまでのばす。タルト型に生地をのせ、型に沿って手で生地を合わせる。型からはみ出した生地は麺棒を転がして切り落とす。
ベーコンは5mm幅に切り、さっとゆでて余分な脂を取り除く。フライパンにバター少々を中火で熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしたらほうれん草とベーコンを加えて軽く炒め、バットに取り出して粗熱を取る。
ボウルに【卵液】の材料を入れて、泡立て器で混ぜ合わせる。
③のタルト型に④を彩りよく入れて⑤の卵液を注ぎ、チーズをのせる。
オーブンに入れて160℃で約30分、じっくり焼く。
1967年東京都出身。89年に渡仏し、2年間にわたりパリ・サヴォワ地方など各地のレストランで修業を積む。帰国後は東京・赤坂「ル・マエストロ・ポール・ボキューズ・トーキョー」副料理長などを経て、2007 年に「銀座レカン」の総料理長に就任。 2018年東京・銀座に自身の店「レストラン ラフィナージュ」をオープンした。
この記事はdancyu2018年4月号に掲載したものです。
文:マッキ―牧元 写真:石井宏明