素材の風味を生かす塩使いの基本レシピ
オイルの旨味をたっぷりと吸った"きのこのオイル漬け"

オイルの旨味をたっぷりと吸った"きのこのオイル漬け"

ローリエや白ワインの風味が爽やかに香り、きのこの旨味もしっかりと味わえる秀逸な副菜です。おかずとしてはもちろん、ワインのお供にも。食材と塩を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“きのこのオイル漬け”のつくり方

きのこはしっかり下ゆでして、特有の苦味を取り除くのがポイントです。
漬け終わったオイルは香りがいいので、炒め物などに利用してください。

材料材料 (つくりやすい分量)

きのこ正味400g(マッシュルームや生椎茸、しめじなど)
2カップ
白ワイン1/4カップ
小さじ1と1/2
ローリエ1枚
黒粒胡椒小さじ1と1/2
レモン6枚(半月切り)
オリーブオイル1~1と1/2カップ

1きのこをカットする

マッシュルームは縦半分に切り、椎茸は石突きを切って縦4等分にする。しめじは根元を切って、食べやすくほぐす。

2ゆでる

鍋に水、白ワイン、塩、ローリエを入れて煮立て、きのこを入れて再び煮立ってきたら、蓋をして5~6分ゆでる。

3冷ます

ザルにあげて冷ます。

4仕上げ

煮沸した保存瓶にきのこ、黒粒胡椒、レモンを入れ、オリーブオイルを注いで密閉する。半日くらいでおいしく食べられる。常温で3~4日保存可能。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ しお』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ しお
料理のてほどき さしすせそ しお
塩がなければ始まらない
料理の手ほどき さしすせそ しお
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478212
2019年12月17日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:鈴木泰介

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。