
様々な食文化と歴史的背景がからみあって形づくられてきた、アメリカの郷土菓子。日本ではまだなじみが薄いけれど、ぜひ知ってほしい魅力的なものがたくさんあります。各地の郷土菓子に魅せられた菓子文化研究家の原亜樹子さんが、お薦めのアメリカ菓子の物語とレシピをご紹介。今回は「カウボーイクッキー」つくり方編です。
| A | |
|---|---|
| ・ 薄力粉 | 50g |
| ・ 重曹 | 小さじ1/5 |
| ・ シナモンパウダー | ひとつまみ |
| ・ 塩 | ひとつまみ |
| オートミール | 50g |
| バター | 50g(食塩不使用) |
| ブラウンシュガー | 50g(またはきび砂糖) |
| 卵 | 1/2個分(25g)(Mサイズ) |
| バニラオイル | 少々 |
| B | |
| ・ チョコレート | 40g(カカオ分70%。1cm角に切る) |
| ・ クルミ | 40g(ローストして粗く刻む) |
| ・ ココナッツファイン | 20g |
◇下準備
・バターを1cm角にカットし、卵とともに常温にもどしておく。
・Aを合わせておく。
・オーブンを180℃に予熱する。

ボウルにバターを入れてゴムベラでなめらかになるよう混ぜる。ブラウンシュガーを加えてさらに混ぜる。

卵を数回に分けて加え、そのつどなめらかになるように混ぜる。バニラオイルを加える。

Aをふるいながら加える。ゴムベラで底から返すように大きく混ぜる。

まだ粉が残っている状態でオートミールとBを加える。練らないように大きく混ぜる。

天板にオーブンペーパーを敷き、4の生地をアイスクリームディッシャー、またはスプーン2本を使って4等分にしてのせる。

少量の水をつけた指先で直径9.5cmに広げる。指先を水でぬらし、中央を少しへこませるようにすると、きれいな形に焼き上がる。2cmほど間隔を空けて並べる。

180℃のオーブンで16分、全体に香ばしい焼き色がつくまで焼く。網に取り、冷ます。



日米の高校を卒業後、大学で食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員から転身し、アメリカの食を中心に取材や執筆、レシピ製作を行う。『アメリカ郷土菓子』(PARCO出版)、『アメリカンクッキー』(誠文堂新光社)など著書多数。https://haraakiko.com/
文:鈴木美和 撮影:鈴木泰介