平野由希子さんの酒を美味しくする季節のおつまみ
食感も美味しい"鶏軟骨のマスタード煮"

食感も美味しい"鶏軟骨のマスタード煮"

酸味と塩味のあるディジョンマスタードが、全体をミルキーにまとめ上げます。キリッと冷えた白ワインとよく合います!いつもの夏の食材を、素材や調味料の組み合わせで、ワインに合うおつまみに仕上げました。ハーブを効かせる、おいしい塩で味をきちんと決める、レモンをキュッと搾る、塩昆布の旨味とミネラルでワインに引き寄せる、などなど、バラエティに富んだアイデアが満載。飲みながらでもつくれそうな、手軽なレシピを料理研究家の平野由希子さんに習いました。

鶏軟骨のマスタード煮のつくり方

焼いたり揚げたりすることが多い鶏軟骨を「煮る」というアイデア料理。オリーブの実を加えると味わいも彩りも増し、一皿の中で味の変化が楽しめます。

材料材料 (2~3人分)

鶏軟骨400g(肉付き)
玉ねぎ1個
1カップ
ローリエ1枚
オリーブオイル大さじ1
ディジョンマスタード大さじ2~3
適量
胡椒少々
オリーブ80g(グリーン)

1玉ねぎの下ごしらえ

玉ねぎは幅1cmのくし形に切る。

2炒める

鍋にオリーブオイルを熱し、鶏軟骨を入れて炒め、色が変わったら玉ねぎを加えて炒め合わせる。

3煮る

水、ローリエ、塩少々を加え、蓋をして弱火で15~20分煮る。

4仕上げる

マスタードを加えてひと煮し、オリーブを加え、塩、胡椒で味を調える。

仕上げる
香りと辛味がとんでしまわないように、マスタードは仕上げに加えるのがポイント。
完成

教える人

平野由希子さん

平野由希子さん

料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。フレンチをベースに幅広いジャンルの料理を手がける。自称「レモンサワーラバー」で、ワインだけにとどまらずお酒をこよなく愛す。おいしく飲むためにおつまみは必須で、メニューを考えているだけで楽しくて時間も忘れてしまうとか。そのシンプルかつキレのよい味わいは多くの酒飲みをうならせる。書籍、雑誌、広告のレシピ制作や飲食店のプロデュースなどで活躍中。著書も多数。

この記事は『四季dancyu 2022 夏』に掲載したものです。

四季dancyu2022夏
四季dancyu2022夏
A4変型判(120頁)
2022年6月8日発売/1,100円(価格)

構成・文:中村裕子 撮影:キッチンミノル

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。