「甘味」を使いこなす基本レシピ
たっぷりの黒糖使いで濃厚に仕上げる"黒糖いなり"

たっぷりの黒糖使いで濃厚に仕上げる"黒糖いなり"

お揚げにも酢飯にも黒糖を使った濃厚なおいなりさんです。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“黒糖いなり”のつくり方

油揚げの甘煮を黒糖で炊くと、濃いきつね色のおいなりさんが出来上がります。もちろん寿司飯も黒糖で。黒糖のダブル使いで、食べ慣れた味に新しい風を吹き込みます。

材料材料 (4人分)

油揚げ6枚
★ 煮汁
・ だし汁2と1/2カップ
・ みりん大さじ2
・ 黒糖大さじ3
・ 醤油大さじ3
2合
炊飯器2合の目盛り分
★ 寿司酢(よく混ぜ合わせる)
・ 米酢1/3カップ
・ 黒糖大さじ2
・ 塩小さじ2/3
白切り胡麻大さじ2

1油揚げを湯がく

油揚げは長さを半分に切り、破らないように袋状にして熱湯に入れて再び煮立ってきたら、3~4分ゆでてザルにあげてゆで汁をきり、さらに平らな蓋で押さえるようにして水気を絞る。

2油揚げを煮る

鍋にだし汁を煮立てて残りの煮汁の調味料を加えて再び煮立ってきたら、油揚げを入れ、落とし蓋をしてさらに蓋をして弱火で汁気が少なくなるまで15分ほど煮てそのまま冷ます。

油揚げを煮る

3ご飯を炊く

米は洗い、ザルにあげ、炊飯器に入れて水を注ぎ、普通に炊く。

4寿司酢を加える

大きめのボウルや飯台に炊き上がったご飯を取り出し、寿司酢をふり入れて切るようにして混ぜ、胡麻をふり入れて混ぜる。

5寿司飯をにぎる

寿司飯をひと口大ににぎる。

6仕上げ

油揚げに寿司飯を詰めて三角形に形づくる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ さとう
料理のてほどき さしすせそ さとう
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833478205
2019年11月28日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。