お揚げにも酢飯にも黒糖を使った濃厚なおいなりさんです。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
油揚げの甘煮を黒糖で炊くと、濃いきつね色のおいなりさんが出来上がります。もちろん寿司飯も黒糖で。黒糖のダブル使いで、食べ慣れた味に新しい風を吹き込みます。
油揚げ | 6枚 |
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★ 煮汁 | |
・ だし汁 | 2と1/2カップ |
・ みりん | 大さじ2 |
・ 黒糖 | 大さじ3 |
・ 醤油 | 大さじ3 |
米 | 2合 |
水 | 炊飯器2合の目盛り分 |
★ 寿司酢 | (よく混ぜ合わせる) |
・ 米酢 | 1/3カップ |
・ 黒糖 | 大さじ2 |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
白切り胡麻 | 大さじ2 |
油揚げは長さを半分に切り、破らないように袋状にして熱湯に入れて再び煮立ってきたら、3~4分ゆでてザルにあげてゆで汁をきり、さらに平らな蓋で押さえるようにして水気を絞る。
鍋にだし汁を煮立てて残りの煮汁の調味料を加えて再び煮立ってきたら、油揚げを入れ、落とし蓋をしてさらに蓋をして弱火で汁気が少なくなるまで15分ほど煮てそのまま冷ます。
米は洗い、ザルにあげ、炊飯器に入れて水を注ぎ、普通に炊く。
大きめのボウルや飯台に炊き上がったご飯を取り出し、寿司酢をふり入れて切るようにして混ぜ、胡麻をふり入れて混ぜる。
寿司飯をひと口大ににぎる。
油揚げに寿司飯を詰めて三角形に形づくる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ