しっかりと味のしみ込んだ牛肉、一緒に煮込んだ野菜と豆腐の旨味とがあいまって、絶妙なおいしさに仕上がります。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
牛肉にじんわりとしみ込んだ甘辛味。牛肉の旨味とからまり合いながら、口の中でとろけます。玉ねぎを加えると、野菜の甘味もプラスされて味が深まります。
牛肉と相性のいいクレソンの香りを添えて。
牛肉 | 200g(切り落とし) |
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絹ごし豆腐 | 1丁 |
玉ねぎ | 小1個 |
クレソン | 80g |
牛脂 | 少々(*) |
★ 調味料 | |
・ 砂糖 | 大さじ1と1/2 |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ みりん | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ2 |
七味唐辛子 | 少々 |
*なければサラダ油少々で代用。
玉ねぎは縦半分に切り、幅1cmの半月切りにする。絹ごし豆腐は縦半分に切り、さらに4等分に切る。クレソンは長さを半分に切る。フライパンに牛脂を溶かして牛肉を入れ、ほぐすようにして炒める。
肉の色が変わったら、砂糖をふってさっと炒め、残りの調味料を加えて混ぜ、蓋をして弱火で3~4分煮る。
牛肉を鍋の端に寄せ、あいたところに玉ねぎを入れて混ぜ、ひと煮する。
豆腐を入れて煮汁をかけ、蓋をして3~4分煮る。クレソンを加え、しんなりしたら器に盛り、七味唐辛子をふる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ