てりをつくり出す名脇役の砂糖。グラニュー糖で、すっきりした甘味に仕上げます。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
ホクホクで甘い大学芋。とある有名大学の門前にあったふかし芋屋さんが、揚げたさつまいもに蜜をつけて売ったところ、大はやりしたことからこの名がついたとか。
大正時代からの歴史をもちながら、今も老若男女から愛される大学芋は砂糖がなくては始まらない。
さつまいも | 2本(約450g) |
---|---|
揚げ油 | 適量 |
グラニュー糖 | 60g |
水 | 大さじ2 |
黒煎り胡麻 | 少々 |
さつまいもは皮のまま洗い、大きめの乱切りにして水に5分ほどさらし、ザルにあげて水気をきり、さらに布巾で水気を拭く。
フライパンに深さの1/2まで揚げ油を入れて160℃に熱し、さつまいもを入れて混ぜ、4~5分弱火でやわらかくなるまで揚げる。最後に油の温度を高温にしてカリッとさせて取り出す。
別のフライパンにグラニュー糖、水を入れて混ぜ、中火にかけてまわりが少し泡立って飴のようになってきたら、熱いさつまいもを入れて手早く全体を混ぜる。
オーブンペーパーに広げるようにして移し、黒胡麻をふり、冷ます。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ