日本酒が進むお酢つまみ
バルサミコ酢の旨味が効いた"なすのキャビア"

バルサミコ酢の旨味が効いた"なすのキャビア"

別名「貧乏人のキャビア」という、フランスのビストロの名物料理。実は日本酒にも合うんです!さっぱりと飲みたい時にうってつけの、お酢つまみを、日本酒もお酢も大好物の酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。

“なすのキャビア”のつくり方

バルサミコ酢の熟成感となすのねっとり感が重めのお酒にマッチします。

材料材料 (2人分)

なす2本
にんにく1片
アンチョビフィレ3枚(10g)
エクストラバージンオリーブオイル小さじ2
バルサミコ酢大さじ1/2
少々
バゲット適量

1焼く

なすはオーブントースターか魚焼きグリルに並べる。にんにくはアルミホイルで包み、なすの横に置く。なすとにんにくがやわらかくなるまで焼く。

2なすをペースト状にする

なすとにんにくの皮をむき、包丁でたたいて粗みじんのペースト状にする。

3アンチョビを加熱する

アンチョビはキッチンペーパーで軽く押さえて余分なオイルを取り、オリーブオイル小さじ1とともに鍋に入れ、中火にかける。ジュワジュワと音がして、アンチョビがほぐれたら2とバルサミコ酢を加え、水分をとばすように混ぜながら加熱する。ねっとりしてきたら塩で味をととのえる。

4オリーブオイルを加える

火を止め、オリーブオイル小さじ1を加えてよく混ぜ、そのまま冷ます。

5仕上げ

器に4を盛り、バゲットを食べやすく切って添える。

完成

教えてくれた人

稲垣知子 酒肴家、料理研究家

稲垣知子 酒肴家、料理研究家

日本酒に合うつまみを雑誌や書籍などで提案。蔵元からの信頼も厚い。萩ふるさと大使でもあり、考案した沓形の酒器が日本酒党に大好評(東京「朧酒店」「籠屋秋元商店」、神奈川「望月商店」などの酒販店で販売中)。著書に『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)など。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu お酢」に掲載したものです。

技あり!dancyu お酢
技あり!dancyu お酢
A4変型判(104頁)
ISBN:9784833477895
2019年05月28日発売 /864円(税込)

文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。