豆のやさしい甘味ととろみが魅力のスープ。ほっとする味わいで身体もじんわり温まる。驚くほど多彩な味わいを持っているトルコ料理をユーラシア大陸の料理の研究をライフワークとする荻野恭子さんに教えて貰いました。
トルコを代表するスープ。普段はもちろん、おもてなしのはじめにも、「まずは温まってください」とスープが供されます。赤レンズ豆のやさしい甘さととろみに、テルビアの香味が溶け込んでしみじみ。アクセントにレモンを搾っても。
★ スープ | |
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・ 赤レンズ豆 | 1/2カップ(乾燥) |
・ 玉ねぎ | 1/4個(50g) |
・ にんじん | 1/4本(50g) |
・ 水 | 800ml |
・ トマトペースト | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1 |
★ テルビア | |
・ バター | 大さじ2 |
・ ドライミント | 小さじ1 |
・ チリペッパー | 小さじ1/4 |
レモン | 1/2個分(4等分のくし形に切る) |
鍋に塩以外のスープの材料をすべて入れて中火にかける。沸いたら20分ほど煮て、豆が煮崩れたら塩で味を調える。
1をミキサーやハンドブレンダーにかけて、なめらかなポタージュ状にし、鍋に戻し入れる。
小さなフライパンにバターを入れて火にかけ、溶けたらミント、チリペッパーを入れてしっかりと煮立たせ、2の鍋に加えて混ぜる。器に盛り、レモンを添える。
おぎの・きょうこ●料理研究家。栄養士。世界65カ国以上を訪れて家庭料理を学び、食文化を研究している。料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」主宰。『家庭で作れるトルコ料理』(河出書房新社)、『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)など著書多数。
※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子