スペインバル風豆皿つまみ
塩気と甘味がワインに合う"カマンベールチーズとジャム"

塩気と甘味がワインに合う"カマンベールチーズとジャム"

まさに切るだけの手間なしつまみならこちら。それでいてコクと塩気と甘味が織りなす奥行きのある味わいは、ワクワク感いっぱいに晩酌をスタートさせます。ワインを片手に、自宅でバル気分はいかが?今回はさまざまなバル風のつまみをマドリード滞在歴14年の料理研究家、丸山久美さんに教えてもらいました。

タパスを愛する国からのヒントがたくさん スペインバル風豆皿つまみ

切るだけ、和えるだけの手間なしつまみ

小皿で次々繰り出されるつまみといえば、スペインバルのタパスを忘れてはいけない。かの地に14年暮らした丸山久美さんに教わったのは、バルの雰囲気を感じさせつつ、日本で手に入る食材を使った簡単つまみばかり23品。アンチョビの塩気と旨味で、塩を使わずに味をまとめたり、にんにくの香味を効かせたりして、小さな一皿でしっかり満足、そしてワインもビールもくいくい進む優秀つまみが勢揃い。締めには海老のだしが香る熱々おじや。全呑んべえが泣きます。

“カマンベールチーズとジャム”のつくり方

チーズのコクと塩気にジャムを添えて。甘じょっぱさがワインの供に最高。

おいしく飲むコツ!〈お薦め:赤ワイン〉
のせたり、和えたりするだけでつくれるつまみは、買い置きしているチーズや缶詰、ナッツ、ピクルスなど、そのままで食べられるものをうまく組み合わせるのが最大のポイント。ちょっと時間に余裕があるなら、スーパーで買った少量パックの刺身なども活用を。ほんのひと手間加えるだけで、バル風の一品へ変身する。

材料材料 (つくりやすい分量)

カマンベールチーズ適量
好みのジャム適量
シブレット適宜(あれば)

1チーズを切る

チーズを好みの大きさに切って器にのせる。

2ジャムをかける

上からジャムをかけ、適当な長さに切ったシブレットを添える。

完成

教える人

丸山久美 料理研究家

丸山久美 料理研究家

ツアーコンダクターとして世界中を回った後、スペイン・マドリードで14年暮らす。2001年に帰国後は、スペインの家庭料理を中心に料理教室を主宰しながら雑誌やウェブでも活躍。著書も多数出版。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 豆皿つまみと小鍋つまみ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ豆皿つまみと小鍋つまみ
dancyu定番シリーズ豆皿つまみと小鍋つまみ
A4変型判(120頁)
2022年12月16日発売 880円(税込み)

取材:鹿野真砂美 撮影:竹内章雄

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。