極細で歯切れのいい香港麺は軽い食べ心地なのでサラダとの相性も抜群。ここではナンプラー風味の牛しゃぶサラダをたっぷりのせて、ランチ向きの一皿に。喉ごしがよく、食材との相性も選ばない「香港的」焼きそばを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
ライムをキュッと搾ると爽やか。ライムの代わりにレモンでも。新玉ねぎが美味だが、なければ玉ねぎをごく薄く切って冷水にさらして辛みを抜いて使うといい。
ゆでた麺を具材と一緒に油で炒めて仕上げるタイプの焼きそば。香港麺は細いので、組み合わせる具も細切りやみじん切りにすると麺とよくからんで美味。味つけも軽めにするとバランスがとれる。
海老麺 | 3玉分(下ごしらえしたもの) |
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植物油 | 大さじ3 |
にんにく | 1片分(薄切り) |
〈牛しゃぶサラダ〉 | |
・ 牛肉 | 120g(薄切り、しゃぶしゃぶ用) |
・ 玉ねぎ | 1/4個分(薄切り) |
・ 胡麻油 | 大さじ1 |
・ ナンプラー | 大さじ1 |
・ 赤唐辛子 | 小3~4本 |
・ 香菜 | 適量(ざく切り) |
ライム | 2切れ(くし形切り) |
※麺の下ごしらえ……塩の代わりにナンプラー小さじ1をまぶす。
鍋に70℃くらいの湯を沸かし、牛肉を1枚ずつ広げて入れてしゃぶしゃぶし、色が変わったら冷水にとって冷ます。水気を拭き、幅3~4cmに切る。
玉ねぎをボウルに入れ、胡麻油、ナンプラー、唐辛子、香菜を加えて和える。
フライパンに植物油大さじ1と1/2、にんにくの半量を入れて弱火で熱し、麺の半量を入れ、フライ返しで押さえながら強めの中火で4~5分焼く。裏返してカリカリに焼き上げる。残りも同様にして焼く。
器に麺を盛り、2をのせ、ライムを添える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 焼きそば100レシピ」に掲載したものです。
取材:松原京子 写真:竹内章雄