ツナ缶を使った、気軽で美味しいカラフルなパスタのレシピです。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
イタリアではツナ缶を買うことにしてる。滞在中はアパートのキッチンで料理をしたりするから、ツナ缶は重宝する。缶自体がおしゃれなので、使わなかったとしてもそのままお土産になるしね。
とても便利なツナ缶だけど、使う時に気になるのが「パサつき」よね。加熱の加減ですぐにパサついちゃうから、火入れは丁寧に。弱火だと水分が抜けるし、強火だと焼いた面が硬くなる。やや多めのオイルで中火にかけて短時間、生でも食べられるから温めるくらいで十分です。ミニトマトの赤、ルッコラの緑と、見た目からイタリアンなパスタです!
合わせるワインは、ツナとトマトだからやっぱり南の白ワイン。シチリアの東側、エトナ近郊を代表するブドウ品種「カッリカンテ」でつくられる白ワインなんかがいい。エトナ火山由来のミネラル感と、グリーンなハーブのニュアンスもあり、しっかりとキレのある酸味が楽しいワイン。
ミネラル缶が魚の旨味にあうのはもちろん、しっかりとした酸味がルッコラの辛味とも好相性です。この手のしっかりとした白ワインは、気持ち冷やし過ぎな状態から飲み始めて、“温度の変化とともに開いていく香り”といった流れも楽しんでもらえたら嬉しいです。
パスタ | 160g(モリサーナ 1.45mm) |
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ツナ | 90g(1缶) |
ルッコラ | 20g |
ミニトマト | 6個 |
にんにく | 1片(潰す) |
コラトゥーラ | 適宜 |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
ミニトマトは半分に切り、ルッコラもミニトマトと同じ大きさになるように切る。
フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくを加える。中火にかけたらにんにくを取り出し、ツナとミニトマトの断面を下にして火を入れる。
③のフライパンにパスタのゆで汁140mlを入れ味を見て、薄いようであればコラトゥーラを加え調整する。
①のパスタが茹で上がったら④に入れ、ルッコラも加えて混ぜ合わせる。
器に盛りつけて完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部