シンプルな材料だけでパパッとつくれる簡単レシピです。しかしながら、奥深く風味豊かな味わいです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
鳩羽色(はとばいろ)という少しくすんだ青紫色のスープ皿は、吉村和美さんの作。奥行きのある微妙な色合いを活かしたくて、シンプルなパスタを盛りつけました。鳩羽色と麺とおろしたチーズのベージュだけという色数の少なさが、大人っぽく美しい。すりおろしたチーズと黒胡椒だけで味つけをしているカチョ・エ・ぺぺは、お昼にパパッとつくれるくらい簡単だけど、奥深く風味豊かな味わい。できれば手打ちのパスタなど、粉の味が感じられる麺を使うと、よりいっそうおいしくなります。
パスタ | 200g |
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パルミジャーノ・レッジャーノ | 適量 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
黒胡椒 | 少々 |
鍋にたっぷりと湯を沸かし、海水ぐらいの濃度になるよう、塩(分量外)を入れる。パスタを入れて、袋の表示時間どおりにゆでる。ゆで上がる直前に、ゆで汁をレードル1杯分ぐらいボウルに取りおく。
パスタをゆでている間に、パルミジャーノ・レッジャーノ20gをすりおろす。
ゆで上がったパスタを大きめのボウルに入れ、ゆで汁大さじ3を加え、2とオリーブオイルを加えて、手早く和える。
器に盛り、パルミジャーノ・レッジャーノを全体に削りかけ、黒胡椒を挽いてかける。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。
文:藤井志織 写真:伊藤徹也