「ル ジャングレ」の豆皿つまみ
変幻自在の"牡蠣バター"

変幻自在の"牡蠣バター"

バターでしっかり焼いて風味を引き出した牡蠣を、バターに閉じ込めた驚きの一皿。そのまま食べるのはもちろん、ご飯にのせたり、パスタのソースにしても美味しい。常備したい逸品だ。柔軟な発想を持った東京・飯田橋にある酒場「ル ジャングレ」の有澤貴司シェフらしい、ユニークな組み合わせの豆皿つまみレシピです。

牡蠣バターのつくり方

口に入れた途端パッと広がる旨味に、おかわり必須の一品だ。残ったバターは、パスタや魚や肉のソースにしても。温かいご飯にのせてちょっとお醤油を垂らしても美味。

おいしく飲むコツ
バターで焼いた牡蠣をバターに混ぜ込むというリッチな味には、コクのあるシャルドネを。

材料材料 (つくりやすい分量)

牡蠣のおひたし4個(約80g)
無塩バター80g
アンチョビ4本
1g
無塩バター10g(炒め用)
小麦粉適量
パン一切れ(バゲットやカンパーニュなど)

1粉をまぶす

牡蠣のおひたしに小麦粉をまぶす。

2火を通す

フライパンに炒め用の無塩バターを熱して1を入れ、しっかり中まで火を通す。

3撹拌する

フードプロセッサーに、2、無塩バター、アンチョビ、塩を入れて全てが混ざるまで回す。

4仕上げ

サランラップを広げ、その上に3をのせ、筒状に形を整えて冷蔵庫へ。固まれば出来上がり。好みの分量をカットしてパンの上にのせる。

完成

教える人

有澤 貴司 「ル ジャングレ」オーナーシェフ

有澤 貴司 「ル ジャングレ」オーナーシェフ

ホテルのフレンチや、東京・西麻布にあるフレンチレストラン「OHARA ET CIE」などを経て、27歳のときに学芸大学で「ワイン酒場booze」を開店し大繁盛店に。その後、2016年に飯田橋に場所を移し、ナチュラルワインと日本酒が充実した「ル ジャングレ」を開店。ジャンルレスの料理と心地よい空間に、多くの人が魅了されている。

外観
「飯田橋駅」A4出口から出て、小道を曲がると見えてくるグリーンが目印。2022年4月に改装し、カフェも併設するように。
内観
全25席(カウンター8席)。カード可。禁煙。生ビール680円、日本酒は半合500円~、グラスワイン900円~、ボトルワイン5500円~。店内にはウォークインのワインセラーがあり、ナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

ル ジャングレ
  • 【住所】東京都千代田区飯田橋4-7-4
  • 【電話番号】03-6261-6233
  • 【営業時間】18:00~22:30(L.O.)
  • 【定休日】日曜 月曜
  • 【アクセス】東京メトロほか「飯田橋駅」から2分

文:浅妻千映子 撮影:竹之内 祐幸

浅妻 千映子

浅妻 千映子 (食ライター)

大学卒業後、3年間のゼネコン勤務ののち、ライターに。雑誌やweb等で活躍。料理研究家としてレシピ開発も。著書に『江戸前握り』『パティシエ世界一』(光文社新書)など、レシピ本に『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)、『ほめられレシピ』(主婦と生活社)がある。『東京最高のレストラン』(ぴあ)の審査員。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。