「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
スモーキーな香りが食欲をそそる"よだれ鰹"

スモーキーな香りが食欲をそそる"よだれ鰹"

材料をあれこれ揃えないと難しいイメージがある四川風の“よだれ醤”を誰でもつくりやすいレシピに変換。鶏に代わる主役は鰹。下にはジューシーな焼き茄子をしのばせて……と、岡本シェフ流のひとひねりも効いてます。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

よだれ鰹のつくり方

皮目を焼いた鰹の焦げ感と、焼きなすのスモーキーな香ばしさを掛け合わせて、お酒を呼ぶ仕立てに。仕上げの“食べるラー油”があれば辛味に複雑さが増し、ぐっと中華っぽさが増してくる。

おいしく飲むコツ
鰹のたたきは、スーパーに売っている出来合いの冊を使って簡単に。たれは、少量で中華っぽさが爆上がりする沙茶醤(サーチャージャン)使いがポイント。鰹とも中華料理全般とも相性がよいのはロゼワイン。フルーティーすぎないドライなタイプが合う。

材料材料 (2人分)

120g(市販のたたき)
なす1本
★ たれ大さじ1(作りやすい分量)
・ 醤油50g
・ 黒酢40g
・ おろし生姜10g
・ 沙茶醤8g
・ 砂糖4g(上白糖)
・ サラダ油30g
・ 胡麻油30g
食べるラー油適量

1なすの皮をむく

なすはへたを取り、焼き網にのせて強火で焼く。皮が真っ黒に焦げるまで焼けたら、冷凍庫に入れて急冷させ、冷めてから皮をむく。

2仕上げ

1を7~8mm厚さの斜め輪切りにし、器に並べる。8mm厚さのそぎ切りにしたカツオをなすの上にのせ、分量のたれをかけ、食べるラー油を上に盛る。

仕上げ
完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内 祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。