寒くなってきたこの時期に最適な、乳製品のまろやかなコクが美味しいペンネです。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
トマトソースはいろんなアレンジを加えることができて面白い。今回は、生クリームではなくカッテージチーズを使って、軽い仕上がりのトマトクリームソースに。いつものトマトソースはパッサータだけなんですが、今回はアンチョビを加えて塩味を強くしておきます。トマトソースに味をしっかり入れておくと、乳製品特有のコクと柔らかい甘さで、ソースに奥行きがでるんです。このじんわりとした奥行きが肌寒い季節なんかにとても心地よいです。カッテージチーズでなく、クリームチーズや生クリームを使っても良いですよ。
じんわりとした奥行きあるパスタなので、合わせるワインは北イタリアの白ワインがいい。寒冷な気候の北イタリアは、高品質な白ワインの産地として評価が高いです。フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のフリウラーノ種からつくるワインは、ハーブやアーモンドのような柔らかで繊細な風味と、余韻の長いミネラル感が、今回のように乳製品を使ったパスタと好相性です。北イタリアの白ワインは、夏の海辺で飲むワインという感じはないけれど、暖かいリビングでのんびりと飲みたくなるワイン。
ペンネ | 150g |
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パッサータ | 120g |
カッテージチーズ | 60g(裏漉し) |
にんにく | 1/2片 |
アンチョビ | 1枚 |
イタリアンパセリ | 適量(みじん切り) |
オリーブオイル | 15ml |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りゆでる。
フライパンに潰したにんにくとアンチョビを入れ中火にかけ、火をつけたらにんにくを取り出す。
②にパッサータとゆで汁70mlを入れ、アンチョビを溶かす。
①のゆであがったペンネを入れ軽く混ぜたら、カッテージチーズを加えて和える。
器に盛り、パセリを振りかけたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:青谷慶 構成:編集部