「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
歯ざわりが新鮮な"湯葉とザワークラウトのグラタン"

歯ざわりが新鮮な"湯葉とザワークラウトのグラタン"

発酵の旨味と酸味をもつ漬物のザワークラウトと、塩漬けのケイパーを使ってグラタンに。ナツメグではなく五香粉、ペンネの代わりに湯葉を使ったオリエンタルな仕立てです。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

湯葉とザワークラウトのグラタンのつくり方

ベシャメルソースをつくらずとも、市販のホワイトソースと牛乳を温めるだけでOK。ザワークラウトとケイパーが、具材と調味料の二役で真価を発揮。パスタとは違う、シャクシャクした湯葉の歯ざわりも新鮮だ。

おいしく飲むコツ
湯葉を戻すのに一晩かかる以外は、手間もコツもほぼゼロの超簡単レシピ。岡本シェフお薦めの酒は、薄にごりのお燗。グラタンのミルキーなまろやかさが、乳酸発酵系の旨味にぴたりと寄り添い、幸せな晩酌が約束される。

材料材料 (1人分)

乾燥湯葉80g
牛乳200ml
ホワイトソース缶1缶(290g)
ザワークラウト60g
A
・ ケイパー10g(塩漬け)
・ 五香粉2g
ピザ用チーズ適量
EXV.オリーブオイル適量

1湯葉の下ごしらえ

湯葉はかぶるくらいの水に一晩浸して戻し、幅3cmに切る。塩分濃度1%の塩水(材料外)を鍋に沸かし、湯葉をさっと湯がいてザルに取り、水気をきる。

2ソースをつくる

鍋に牛乳、ホワイトソースを合わせて弱火にかけ、温める。粘りが出てきたらA、1を入れて混ぜ、火を止める。

3オーブンで焼く

2をグラタン皿に入れ、チーズを散らし、250℃に予熱したオーブンに入れて6分焼く。仕上げにオリーブオイルをふる。

オーブンで焼く
完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。