「Spice飯店」の豆皿スパイスつまみ
こっくりと食べ応えのある"ラムとさつまいものクミン炒め"

こっくりと食べ応えのある"ラムとさつまいものクミン炒め"

ラムと鉄板の相性を誇るスパイスといえばクミン。じゃがいもを組み合わせた炒め物が定番のところ、あえてのさつまいもで、ほくほく感と甘味をプラス。スパイスが二つの具材の懸け橋に。スパイス料理でお酒を飲む楽しさは、一度体験したらやみつき必至。“スパイスと燗”を主軸に、ジャンルフリーの酒肴で魅了する西荻窪「Spice飯店」店主・岡本大佑さんに、家庭でも簡単につくれる絶品おつまみを習いました。

ラムとさつまいものクミン炒めのつくり方

豆板醤、クミン、花椒の香りと痺れのパンチが効いた西方流のスパイス感。オイスターソースの効いた甘じょっぱさはご飯のおかず向きかと思いきや、さつまいもの登用で不思議とお酒を呼ぶ味わいに。

おいしく飲むコツ
さつまいもは火が通りにくいため、素揚げする前にレンジで1分ほど加熱する。蒸されて甘味が増し、ほくほくの食感も加わる。味付けが濃厚なので、お酒も力負けしないコクのあるタイプを。ピエモンテの赤、ボルドーのメルロなどと好相性。

材料材料 (2人分)

さつまいも100g
ラム肉100g(焼き肉用)
醤油少々
少々
片栗粉適量
揚げ油適量
A
・ にんにく1片分(みじん切り)
・ 豆板醤小さじ1
・ クミン5g(ホール)
・ 花椒ひとつまみ
・ 沙茶醤小さじ2(サーチャージャン)
サラダ油小さじ2
カシューナッツ15g
紹興酒小さじ2
黒酢小さじ2
オイスターソース小さじ2

1さつまいもの下準備

さつまいもは皮付きのまま厚さ5mmの輪切りにし、1片を2~3等分に切り、ラップをして電子レンジ(600W)で1分加熱する。

さつまいもの下準備

2ラムを素揚げする

ラムに醤油、酒をふって軽くもみ、片栗粉をまぶす。170℃に熱した油にラム、1を入れ、さっと素揚げにする。

ラムを素揚げする

3炒め合わせる

別の鍋にサラダ油を熱し、Aを入れて炒める。香りが出たら2、カシューナッツを加えてあおりながら炒める。素材に火が通ったら紹興酒、黒酢、オイスターソースの順に加え、炒め合わせて完成。

完成

教える人

岡本大佑「スパイス飯店」店主

岡本大佑「Spice飯店」店主

おかもと・だいすけ アジア旅行でスパイスに開眼し、東京・富ヶ谷にあるスパイス酒場「酒坊主」や、学芸大学にあるイタリアン「レインカラー」で修業。2019年に西荻窪にスパイスを使ったつまみと、燗酒やナチュラルワインを出す「Spice飯店」を開店。

外観
「西荻窪駅」の南口から出て、まっすぐ住宅街を進むと現れる、スパイスの看板が目印。2019年2月開店。
店内
全11席(カウンター7席)。カード可。禁煙。平均予算5,000円~。ビール600円~、日本酒は800円~、グラスワイン800円~、ボトルワイン3,500円~。日本酒は燗に向くどっしり系、ワインはナチュラルワイン中心。

店舗情報店舗情報

Spice飯店
  • 【住所】東京都杉並区西荻南2‐19‐5
  • 【電話番号】03‐4400‐7785
  • 【営業時間】17:00~23:00(閉店)、土日祝は15:00~22:00(閉店)
  • 【定休日】火曜ほか不定休あり
  • 【アクセス】JR「西荻窪駅」から5分

文:堀越典子 撮影:竹之内祐幸

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。