神楽坂「BOLT」のビストロ肉サンド
濃厚でボリューミーな"ビーフストロガノフのオープンサンド"

濃厚でボリューミーな"ビーフストロガノフのオープンサンド"

洋食店の人気メニューがサンドイッチに姿を変えて降臨!?生クリームのコク、洋酒のリッチな風味を生かしたフレンチ寄りのビーフストロガノフをオープンサンドで楽しみます。挟むだけ、重ねるだけでは終わらないガストロノミックな“肉サンド”秘蔵レシピ第9弾。東京・神楽坂にある大人気のビストロ「BOLT(ボルト)」のオーナーシェフの仲田高広さんが指南します。

“ビーフストロガノフのオープンサンド”のつくり方

白いクロスとカトラリーが似合うビストロ仕様のオープンサンド。多めの生クリームでこっくり仕立て、ウイスキーの香りのパンチもきかせたビーフストロガノフは、主役を張るに十分な風格。ライ麦粉入りカンパーニュの酸味と野趣が、ソースのまろやかさとグッドバランス。

贅沢なごちそう感を演出する
牛肉は薄切り肉を使わず、塊から大ぶりにカットして肉らしいパンチと噛みごたえを満喫。ちょっと上等なブルゴーニュの白ワインでも開けて、ゆっくり味わいたくなる。

材料材料 (2人分)

牛肉100g(もも、またはロースの塊)
カンパーニュ2枚(ライ麦粉+全粒/1.5cm厚さ)
少々
パプリカパウダー少々
サラダ油小さじ1
ウイスキー小さじ2
玉ねぎ1/6個
椎茸4個
A
・ 塩少々
・ ウスターソース小さじ2
・ 生クリーム120ml
・ 薄口醤油小さじ1/2
黒胡椒適量
燻香パプリカパウダー適量
バター小さじ1(塩分不使用)
にんにく1/4片
RSウスターレストランソース
一振りで複雑なスパイス感、フルーツの甘味を加えられるウスターソースは、意外とフレンチの煮込み料理で出番が多い。仲田シェフはポールスタアのRSウスターレストランソースを愛用している。

1牛肉の下準備

牛肉は1cm×3cmの拍子切りにし、塩、パプリカパウダーをふってなじませる。

2肉を炒める

鍋に油を熱し、中火で①を炒める。肉の色が変わったらウイスキーを入れ、フランベでアルコールをとばし、ざっと炒めて取り出しておく。

肉を炒める
ウイスキーでフランベ。今回はマッカランを使用したが、バーボンでも美味しい。炎が上がるのが怖ければ、強火で煮立ててアルコールをとばしてもOK。

3野菜を炒める

みじん切りの玉ねぎ、石づきを取って2等分に切った椎茸を②の鍋に入れ、炒める。しんなりしてきたら、Aを加え、火を強めて半量くらいになるくらいまで煮詰め、胡椒をふる。

野菜を炒める
塩、ウスターソース、生クリームの順に加える。
生クリームを入れた後は強めの火加減にチェンジ。ぶくぶくと煮立った状態のまま煮詰める。薄口醤油は塩味が強く、香りがとびやすいため、最後のタイミングで加えるとよい。

4肉をソースに戻す

③のソースが煮詰まったら②の肉を戻し入れ、ひと混ぜして火を止める。

肉をソースに戻す

5カンパーニュの下準備

カンパーニュをかるくトーストし、片面にニンニクの断面をこすり付け、バターを塗って器にのせる。

6仕上げる

⑤に④を盛り、仕上げに薫香パプリカパウダーをふる。

完成
ぜひシャンパーニュと合わせて、ハレの日を!

教える人

「BOLT」オーナーシェフ仲田高広さん

「BOLT」オーナーシェフ仲田高広さん

1981年生まれ。東京都出身。調理師学校卒業後、東京・銀座にあるフレンチの名店「マルディグラ」や、「レスプリミタニ」(閉店)で修業。その後フランスでの修業を経てオーストラリアへ。メルボルンのレストランやビストロなどで計6年間経験を積む。帰国後、東京・赤坂の居酒屋「まるしげ夢葉家」で修業し、2017年、居酒屋的感覚で自由にフレンチが楽しめる店「BOLT」を東京・神楽坂に開店。9席のカウンターは、毎晩食いしん坊の大人たちで満席だ。

店内
カウンター9席。平均予算は7,000円~。料理メニューはアラカルトで、前菜、温菜、揚げ物、メインにカレーや麺の締め物と、常時20品前後がラインナップ。ドリンクは、世界各国のワインを始め、日本酒、焼酎、スピリッツとさまざまな酒が並ぶ。
外観
ほっこりと安心感のある木の扉が目印。

店舗情報店舗情報

BOLT
  • 【住所】東京都新宿区箪笥町27 神楽坂佐藤ビル 1F
  • 【電話番号】03‐5579‐8740
  • 【営業時間】17:00~24:00(閉店)
  • 【定休日】月曜、第2・4火曜
  • 【アクセス】都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」より徒歩1分

文:堀越典子 撮影:海老原俊之

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。