市販の白もつをビストロ級のもつ煮込みに仕立て直し、ふかふかのフォカッチャでサンド。内臓料理をこよなく愛するシェフの自信作です。重ねるだけでは終わらないガストロノミックな“肉サンド”秘蔵レシピ第7弾。東京・神楽坂にある大人気のビストロ「BOLT(ボルト)」のオーナーシェフの仲田高広さんが指南します。
仲田シェフの得意な内臓系の煮込み料理をサンドイッチの具材に。もつの調理は家庭ではハードルが高いイメージがあるが、スーパーで売っている下処理済みの白もつを使えば、臭み消しや脂抜きの手間いらず。サルサヴェルデのハーバルな香りとレモンの酸味で、後味はさっぱり、爽快。
牛白もつ | 250g |
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フォカッチャ | 2個(10~12cm角) |
A | (ソフリット) |
・ にんじん | 1/2本 |
・ 玉ねぎ | 1/2個 |
・ ニンニク | 1と1/2片 |
・ セロリ | 1/2本 |
白ワイン | 250ml |
黒胡椒 | 10粒(ホール) |
白胡椒 | 10粒(ホール) |
鶏ガラスープの素 | 大さじ1/2 |
レモン汁 | 1/4個分 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
★ サルサヴェルデ | 大さじ2 |
├ イタリアンパセリ | 15g |
├ コリアンダーパウダー | 小さじ1/4 |
├ サラダ油 | 大さじ2 |
├ 塩 | 少々 |
└ レモン汁 | 1/4個分 |
レモンの皮 | 1/2個分(擦りおろし) |
白モツはたっぷりの水とともに火にかけ、茹でこぼしてザルに上げる。
Aの野菜をすべてみじんに切り、オリーブオイルとともに鍋に入れ、火にかける。塩をふり、弱めの中火で30~40分炒める。
②に①を入れてさっと炒め、白ワインを加える。アルコールがとんだら、つぶした胡椒、鶏ガラスープの素を加え、フタをして1時間ほど煮込む。途中で水分がとびすぎたら水少々を足し、かぶるくらいの水加減をキープする。
サルサヴェルデの材料をすべて合わせ、ハンドブレンダーまたはすりこ木を使ってペースト状にすり潰す。
フォカッチャの厚みを2等分に切り、下の生地の切り口にサルサヴェルデを塗り、③をのせる。上の生地をのせて挟み、仕上げにレモンの皮をふる。
1981年生まれ。東京都出身。調理師学校卒業後、東京・銀座にあるフレンチの名店「マルディグラ」や、「レスプリミタニ」(閉店)で修業。その後フランスでの修業を経てオーストラリアへ。メルボルンのレストランやビストロなどで計6年間経験を積む。帰国後、東京・赤坂の居酒屋「まるしげ夢葉家」で修業し、2017年、居酒屋的感覚で自由にフレンチが楽しめる店「BOLT」を東京・神楽坂に開店。9席のカウンターは、毎晩食いしん坊の大人たちで満席だ。
文:堀越典子 撮影:海老原俊之