食卓でもお弁当でも、甘やかなお惣菜の存在は、何気ない食事の時間の中でもほっと一息置かせてくれるアクセントに。自家製なので食べやすい甘さにして召し上がれ。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
赤紫色の金時豆はいんげん豆の一種。大豆よりもホクホクしていて、やさしい味わい。粒の形がいいので、煮豆に最も適した豆とされていて、甘納豆にも加工されます。食べてほっとする甘い一品があると献立も充実。お弁当にもおすすめです。
金時豆 | 250g |
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水 | 適量 |
グラニュー糖 | 200~250g |
塩 | 少々 |
金時豆は洗い、ザルにあげて水気をきり、鍋に入れて水5カップを注ぐ。
8時間ほど(一晩)浸してもどす。
鍋をつけ汁ごと中火にかけ、煮立って表面にアク(泡)が浮いてくるまでゆでる。
ザルにあけてゆで汁をきる。
鍋に豆をもどして新たに3~4カップの水を注ぎ、中火にかけ、煮立ってきたら、蓋をして弱火で20~25分ゆでる。火を止めて30分~1時間おいて、余熱で火を通す。
そのまま中火にかけて煮立ってきたら、グラニュー糖の1/2量を加えて混ぜ、再び煮立ってきたら、蓋をして弱火で8~10分煮る。
残りのグラニュー糖、塩を加え、8~10分煮て、そのまま冷ます。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の は」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:野口健志