カルシウム、食物繊維が豊富で栄養価の高い乾物の代表格と言えばひじき。ひと手間加えて野菜も複数加えればさらに安心、彩りも華やかです。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
ひじきは海藻の一種で、カルシウム、食物繊維が豊富な健康食品。ひじきには芽ひじきと長ひじきがあり、芽ひじきは春先に茎から伸びてくる枝葉でサラダや和え物に、長ひじきは茎の部分で歯ごたえがあり、煮物にと使い分けて。
長ひじき | 30g |
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豚もも肉 | 60g(薄切り) |
にんじん | 1/2本(60g) |
さやいんげん | 6本 |
油揚げ | 1枚 |
サラダ油 | 大さじ1 |
水 | 大さじ4 |
味醂 | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ2 |
ひじきは水でさっと洗ってボウルに入れ、たっぷりの水を注ぐ。
15~20分浸してもどす。ザルにあげて水気をきり、長いものは長さ5~6cmに切る。
にんじんは皮をむいて長さ4~5cmに切ってから縦に厚さ3mmに切り、さらに幅3mmに切る。いんげんは幅3mmの斜め細切りにする。油揚げは幅を半分に切ってから端から細切りにする。豚肉は幅5mmのせん切りにする。
フライパンにサラダ油を熱して豚肉を入れてほぐすようにして炒め、肉の色が変わったらにんじんを加える。
水を加える。醤油、味醂を加えて水分をとばすように4~5分煮る。
いんげんを加えてひと煮する。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の は」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:野口健志