器を引き立たせるレシピ
だしの旨味がじわっと広がる"ごぼうのから揚げ"

だしの旨味がじわっと広がる"ごぼうのから揚げ"

ごぼうにだしを煮含ませてから揚げるだけ!かじるとじわっと広がるだしの旨味が魅力の一皿です。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

“ごぼうのから揚げ”のつくり方

滋味あふれるごぼうもまた、木の質感とよく似合う食材です。同じごぼうを、切り方や調理法によって違う味わいに仕立てて、同じ器に盛るのも一興。食べやすい長さに切ってからピーラーで細くむいてかき揚げにしたものと、煮てから半日浸してだしを含ませてからから揚げにしたものと。三谷龍二さんのブラ ックウォルナットの角皿にのせると、地味な茶色いごぼうが、どことなくドラマティックな雰囲気になります。揚げ物を盛ることで、木の器を育てる楽しみを味わって。

材料材料 (3~4人分)

ごぼう(太いもの)1本(約250g)
小さじ1
A
・ だし500ml(昆布)
・ 酒大さじ2
B
・ 醤油大さじ1/2
・ 胡麻油大さじ1/2
・ 片栗粉大さじ4

1ごぼうを煮る

ごぼうを長さ4cmに切り、鍋にAと合わせて入れ、10分ほど中火で煮る。

2冷やす

塩を加えてさらに5分煮て火を止め、粗熱を取って冷蔵庫で半日冷やす。

3水気をきる

揚げる直前にごぼうをザルにあげて水気をきり、ボウルに入れ、Bと和える。

4揚げる

180℃の油に入れて揚げ、浮かんできたらいったん油からあげる。油の温度を190℃に上げ、再度ごぼうを入れて衣がパリッとなるまで揚げる。

完成

教える人

オカズデザイン

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。

この記事は技あり!四季dancyu「秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「秋のレシピ」
四季dancyu「秋のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1,100円(税込み)

文:藤井志織 写真:伊藤達也