器を引き立たせるレシピ
食感が心地よく滋味あふれる"ごぼうのかき揚げ"

食感が心地よく滋味あふれる"ごぼうのかき揚げ"

ごぼうを薄くスライスして揚げると、カリカリと止まらなくなるつまみが出来上がります!器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

“ごぼうのかき揚げ”のつくり方

滋味あふれるごぼうもまた、木の質感とよく似合う食材です。同じごぼうを、切り方や調理法によって違う味わいに仕立てて、同じ器に盛るのも一興。食べやすい長さに切ってからピーラーで細くむいてかき揚げにしたものと、煮てから半日浸してだしを含ませてからから揚げにしたものと。三谷龍二さんのブラックウォルナットの角皿にのせると、地味な茶色いごぼうが、どことなくドラマティックな雰囲気になります。揚げ物を盛ることで、木の器を育てる楽しみを味わって。

材料材料 (2個分)

ごぼう25cm
小麦粉適量(ごぼう用)
★ 天ぷら衣
・ 小麦粉40g
・ 水80ml
・ 溶き卵小さじ2
揚げ油適量
岩塩適量

1スライスする

ごぼうは長さを半分に切ってからピーラーでスライスし、5分ほど水にさらす。ザルにあげ、キッチンペーパーで水気をしっかり拭く。

2小麦粉をまぶす

1に小麦粉を、全体がうっすら白くなるまでまぶす。

3天ぷら衣をつくる

ボウルに水と溶き卵を入れてよく混ぜ、ボウルごと冷蔵庫に入れて、しっかり冷やす。別の器に小麦粉を入れ、冷蔵庫で冷やす。十分に冷えたら卵液のボウルに小麦粉を加え、さっくりと混ぜる(混ぜすぎないこと)。

4衣とごぼうを和える

2を3の衣で和え、粉気がなくなるまで混ぜる。

5揚げる

手で2つに軽くまとめ、170℃の油の中に入れる。下側が固まったところで裏に返し、ときどき表裏を返しながら5分ほど、からりと揚げる。揚げ網で1~2分油をきる。岩塩をふる。

完成

教える人

オカズデザイン

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。

この記事は技あり!四季dancyu「秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「秋のレシピ」
四季dancyu「秋のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1,100円(税込み)

文:藤井志織 写真:伊藤達也