料理を楽しむ人の日常ごはん
だしの効いた煮汁がおいしい"さんまのつみれ"

だしの効いた煮汁がおいしい"さんまのつみれ"

さんまの魅力は焼くだけじゃない。たたいてつみれにすれば、みんなで楽しめます。秋の魅力が詰まったレシピを、料理家で文筆家の麻生要一郎さんに習いました。

食べたいな、と思ったものをつくる

料理上手な人たちが日常的につくって食べている料理ってどんなもの?レシピムック『四季dancyu』に連載中の「料理を楽しむ人の日常ごはん」は、料理を生業としている人たちが、自分たちが日々食べているおかずのレシピを紹介するページです。

現在好評発売中の秋号では、料理家の麻生要一郎さんに登場いただき、秋の夕飯に食べたい料理を教えていただいています。麻生さんの料理は、自分や食べさせる人を喜ばせたいという気持ちがこもった料理。どちらかというとオーソドックスな料理が中心ですが、ほっとする味わいが秋にぴったりです。今回はそこから「さんまのつみれ」を紹介しましょう。ぜひ今晩の食卓に。

さんまのつみれのつくり方

材料材料 (3~4人分)

さんま2尾
生姜大さじ1(すりおろす)
片栗粉小さじ2
大さじ1
だし400ml
小さじ1
水菜4束分(長さ3cmに切る)
長ねぎ1本分(長さ4cmに切る)

1さんまをつみれにする

さんまは3枚におろし、大きな骨を取り除き、皮をひく。包丁で細かくたたく(細い骨はたたき切る)。

2生姜と片栗粉を加える

ボウルに1を入れ、生姜と片栗粉を加えてよく揉む。

3つみれを煮る

鍋に酒とだしを入れて火にかけ、沸いたら2をスプーンですくって落とし入れる。火が通ったら塩で味を調え、水菜とねぎを加えてさっと火を通す。

完成
脂ののった旬のさんまを使うと、びっくりするほどおいしくできます。加熱し過ぎず、ふんわりと仕上げて。

教える人

麻生要一郎

麻生要一郎

建設業、飲食業を経て、「カフェ+宿 saro」を運営。現在は料理家として活動する傍ら執筆業も手がけている。「毎日食べても飽きない家庭の味」がモットー。著書に『僕のいたわり飯』『僕の献立 本日もお疲れ様でした』(ともに光文社)がある。Instagramのアカウントは @yoichiro_aso

※この記事の内容は、「四季dancyu 2022秋」に掲載したものです。

四季dancyu 2022秋
四季dancyu 2022秋
A4変型判(120頁)
2022年9月12日発売/1,100円(税込み)

文:藤井志織 撮影:宮濱祐美子