焼いた鮭を熱いうちにすだち入りのたれに漬けることで、焼き鮭が一段と美味しくなります。冷めて味を入れるので、お弁当のおかずにもぴったりです。秋の魅力が詰まったレシピを、料理家で文筆家の麻生要一郎さんに習いました。
料理上手な人たちが日常的につくって食べている料理ってどんなもの?レシピムック『四季dancyu』に連載中の「料理を楽しむ人の日常ごはん」は、料理を生業としている人たちが、自分たちが日々食べているおかずのレシピを紹介するページです。
現在好評発売中の秋号では、料理家の麻生要一郎さんに登場いただき、秋の夕飯に食べたい料理を教えていただいています。麻生さんの料理は、自分や食べさせる人を喜ばせたいという気持ちがこもった料理。どちらかというとオーソドックスな料理が中心ですが、ほっとする味わいが秋にぴったりです。今回はそこから「鮭の焼き漬け」を紹介しましょう。ぜひ今晩の食卓に。
生鮭 | 2切 |
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塩 | 少々 |
万願寺唐辛子 | 2本 |
舞茸 | 1パック |
★ 漬けだれ | |
・ だし | 150ml |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ1 |
・ みりん | 小さじ1 |
・ 砂糖 | 小さじ1 |
すだち | 2個分(薄切り) |
生鮭は塩をふって10分ほどおき、表面に出てきた水分をよく拭き取る。
漬けだれの材料を鍋に入れてひと煮立ちさせ、粗熱をとる。
1と野菜をグリルで焼く。鮭は中弱火で、皮目に少し焦げ目がつくまで7分ほど。万願寺唐辛子は表面にうっすら焼き色がつくくらい、舞茸は焼き色がついてしんなりするくらいを焼き上がりの目安に。
バットや保存容器に2とすだちを入れ、3を加えて漬ける。冷蔵庫に2時間以上入れ、よく味をなじませる。2日くらいで食べ切る。
建設業、飲食業を経て、「カフェ+宿 saro」を運営。現在は料理家として活動する傍ら執筆業も手がけている。「毎日食べても飽きない家庭の味」がモットー。著書に『僕のいたわり飯』『僕の献立 本日もお疲れ様でした』(ともに光文社)がある。Instagramのアカウントは @yoichiro_aso
※この記事の内容は、「四季dancyu 2022秋」に掲載したものです。
文:藤井志織 撮影:宮濱祐美子