ポルトガルの家庭料理
滋味深い野菜の旨味を堪能する"緑のスープ"

滋味深い野菜の旨味を堪能する"緑のスープ"

じゃがいもと玉ねぎのやさしい甘さに、ケールの青っぽい香りがアクセントになった野菜スープです。じんわり胃に染み渡ります。日本人にも合う、シンプルで美味しいポルトガルの食文化に魅せられ、かの地に通って料理を教わった馬田草織さんに家庭料理のあれこれをご披露いただきました。

“緑のスープ”のつくり方

野菜のだしだけで味わうスープは、ポルトガル人の味噌汁的な存在で、飲みすぎた後にも好まれる。サラミを添えるのもお約束。スープに塩気が少ないので、これがいいアクセントになる。

材料材料 (2人分)

じゃがいも大1個
玉ねぎ1/4個
ケール1枚
500ml
サラミの薄切り2枚
EXV.オリーブオイル適量
適量

1下ごしらえ

じゃがいもは皮をむいて4等分にする。玉ねぎは1枚ずつばらす。ケールはせん切りにする。

2ポタージュ状にする

鍋に1のじゃがいもと玉ねぎ、水を入れて中火にかけ、煮る。じゃがいもが十分にやわらかくなったら火を止め、ハンドミキサーにかけるか、ザルでこしてポタージュ状にする。

ポタージュ状にする
じゃがいもと玉ねぎが十分やわらかくなるまで煮えてから、ポタージュ状にする。ハンドミキサーがあれば便利だが、やわらかくなっていればザルで押し出しながらこしても大丈夫。

3仕上げ

2の鍋を弱火にかけ、1のケールを加えてやわらかくなるまで火を通し、味をみて塩でととのえる。器によそい、サラミを浮かべてオリーブオイルをひと回しする。

完成

教える人

馬田草織

馬田草織

東京生まれ。出版社勤務の後、ライター、編集者として活動しつつ、ポルトガル料理研究家として自宅で料理教室「ポルトガル食堂」を主宰。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』など。

四季dancyu「秋のレシピ」
四季dancyu「秋のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。