今回はペンネを使ったアルフォルノ(=オーブンで焼き上げた)!余ったパスタのリメイクとして最適な調理法です。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
ペンネアルフォルノは残りものパスタを焼いて食べるといった家庭的な一皿。シチリアが発祥の料理と言われているけど、今回のベシャメルソースを加えたエミリア・ロマーニャのものや、イギリスの「ベイクドパスタ」としても有名です。
ラザーニャは組み立てがちょっと面倒という方も、このパスタなら手間が半分以下なので、気軽に作れるのがいい。使うパスタはショートパスタならペンネ以外にリガトーニでもフジッリでも良いし、それらをミックスして使うのも面白い(茹でてから焼くので、アルデンテを気にするロングパスタは不向きです)。前の日に多めにパスタを作って、翌日にソースを足して焼くとか、簡単でしょ。
合わせるワインは、“サンジョヴェーゼ・ロマーニャ種”でつくられる赤ワインがお薦め。トスカーナ州のキャンティと同じ”サンジョヴェーゼ”と呼ばれるブドウ品種だけれど、エミリア・ロマーニャ州のサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャはトスカーナのそれとは異なり、穏やかな酸味で軽やかな味わいのものが多いです。今回は、ベシャメルソースとチーズで焼き上げたしっかり味のパスタなので、ワインは軽やかでスムーズなものが好相性。
ペンネ | 150g |
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ベシャメル | 200g |
パッサータ | 120g |
モッツァレラ | 1個 |
グラナパダーノチーズ | 20g |
アンチョビ | 3枚 |
塩 | 12g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。ペンネなので、塩はいつもより少し強めにする。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
フライパンでベシャメルソースを温めておく。別のフライパンにパッサータを入れ、アンチョビを1枚加えてなじませる。
パッサータの入ったフライパンに、ゆで上がったパスタを加え和える。
耐熱皿に③を入れ、ベシャメルソース、一口大にちぎったモッツァレラチーズ、削ったグラナパダーノチーズを重ねる。
一口大にちぎったアンチョビをのせ、オリーブオイルをかけたら、180℃のオーブンで12分焼く。
仕上げに240℃のオーブンで2〜3分焼き、表面に焦げ目がついたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部