ハツと砂肝のコリコリっとした食感が美味しい、つまみになる一品です。レモンの香りと、マリネした酸味が今の時期にぴったりです!器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
口が広くあいた浅鉢は、盛りつけやすく、小さなおかずや酒のつまみによく合う形。盛りつけたのは、ハツと砂肝のマリネ。筋肉質でコリコリとした歯ごたえがおいしい部分なので、見かけたらぜひトライしてほしい料理です。丁寧に下処理をすれば、子供にも食べやすく、コクのある味が後をひくおいしさ。小麦粉をはたいてさっと揚げてから、マリネ液に漬けるだけ。レモンの皮が爽やかなアクセントに。ハーブや葉野菜と和えてサラダにしてもおいしいですよ。
鶏のハツ | 150g |
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鶏砂肝 | 150g |
レモンの皮 | 大さじ1~2(せん切り) |
A | |
・ 醤油 | 大さじ1 |
・ 淡口醤油 | 大さじ1 |
・ みりん | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ 日本酒 | 100ml |
・ 水 | 150ml |
・ 八角 | 1個 |
・ 黒胡椒 | 4個(ホール) |
・ 花椒 | 6個 |
・ 赤唐辛子 | 1本 |
小麦粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
ハツは半分に切って中の血を洗い、砂肝は半分に切り銀皮を取る。バットの上に厚手のキッチンペーパーを敷いて、ハツと砂肝をのせ、上にもう1枚キッチンペーパーをのせて挟む。このまま冷蔵庫に20分ほど置いて水分を取る。
小鍋にAを入れて強火にかけ、沸騰したら火を止める。
1に軽く塩、胡椒(各分量外)をふり、小麦粉をまぶす。余分な粉をはたき落とす(刷毛を使って粉をつけると薄くきれいにつく)。
揚げ油を180℃に熱し、3を入れて火が通るまで揚げる。油をきり、熱いうちに2に漬ける。
粗熱が取れたらレモンの皮を加え、冷蔵庫で半日以上置く。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
この記事は技あり!「四季dancyu 春のレシピ」に掲載したものです。
文:藤井志織 写真:伊藤達也