ハヤシコウの週末パスタ
酸味と塩味のメリハリが効いた"オリーブの冷製パスタ"

酸味と塩味のメリハリが効いた"オリーブの冷製パスタ"

家庭で余りがちな食材を使った、万能パスタソースで和えた冷製パスタです。キリッと冷やしたロゼとどうぞ!パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。

万能パスタソース

大した食材がない、そんなときだって”オリーブ”や”アンチョビ”と、ちょっとのトマトで、 美味しいパスタがつくれるんです。案外、 家庭で余らせてしまっている方も多いのでは?

このパスタソースをつくっておくと、肉や魚のソースにもなるし、ゆでたじゃがいもや、焼いたバゲットに乗せて食べても美味しいです。今回は冷たいパスタ仕立てですが、温かくしても◎(その時は、パスタのゆで湯で延ばして和えてください)。

冷製パスタのポイントは、やや長めのゆで時間と、やや強めの塩使い。ゆで上がったパスタは流水で冷やす、というより表面のヌメリを取ることを意識してください(ヌメリが残っていると、麺がダマになって食べにくいからね)。

合わせるワインは、トスカーナのロゼが良いな。夏向けのメニューの時は、ついつい南イタリアのワインを選びがちなんだけど、キンキンに冷やしたサンジョベーゼ種を使ったロゼが好相性です。サンジョベーゼの特徴でもあるしっかりとした酸が、オリーブの苦味やアンチョビの塩味をまとめてくれます。冷やしが足りないなって時には、グラスに氷を入れても美味しいですよ。

“オリーブの冷製パスタ”のつくり方

材料材料 (2人分)

パスタ140g(モリサーナ、1.45mm)
黒オリーブ12個
ミニトマト4個
アンチョビ2枚
パン粉3g(細かいもの)
バジルの葉1枚
オリーブオイル15ml
12g

1パスタをゆでる

鍋に3Lの湯を沸かし、パスタと塩を入れる。冷製パスタなので、少し塩分濃度を高くし、袋の表示より30秒長くゆでる。

2ソースを作る

ミキサーに、黒オリーブ、ミニトマト、パン粉、アンチョビ、オリーブオイルを入れ、粒が残る程度のペーストにする。

ソースを作る
ソースを作る

3パスタを冷やす

ボウルに塩水をつくり①のパスタを入れ、パスタのぬめりを取りながら冷やす。キッチンペーパーに取り出し、しっかり水気をきる。

パスタを冷やす
パスタを冷やす

4和える

別のボウルに②と③を入れよく和える。

和える

5仕上げる

器に盛り、バジルを飾ったら完成。

完成

教える人

ハヤシコウ

ハヤシコウ

人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。

撮影:海老原俊之 構成:編集部