じっくり火を通すことで、しっとりとジューシーで、牛肉の風味がよくわかる仕上がりになります。低温のオーブンで焼きあげるので失敗しにくいです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
イタリアのヴィンテージの大皿には、やはりクラシカルなイタリア料理を、ということで牛肉のタリアータを。室温に戻してから下味をつけること、フライパンで焼き色をつけてから、低温のオーブンで好みの焼き具合まで火を通すこと、焼き時間と同じ時間休ませることがポイントです。たっぷりのルッコラのサラダを盛り合わせ、レモンをぎゅっと搾って召し上がれ。
牛もも肉 | 400g(塊) |
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フレッシュローズマリー | 1枝分(葉のみ) |
細かめの塩 | 小さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
にんにく | 1片(軽くつぶす) |
粒の大きな塩 | ひとつまみ |
黒胡椒 | 適量 |
ルッコラ | 1袋 |
パルミジャーノ・レッジャーノ | 適量 |
EXV.オリーブオイル | 適量 |
レモン | 適量 |
牛肉を室温に戻す(冬場は2時間ほど)。キッチンペーパーで水気を拭き、細かめの塩とローズマリーを、まんべんなくすり込む。オーブンを100℃に予熱する。
オリーブオイルとにんにくをフライパンに入れて弱火にかけ、香りが立ってきたらにんにくを取り出す。強火にして1の牛肉を入れ、全面にしっかりと焼き色がつくまで4~5分ほど焼く。
オーブンに入れて5~15分ほど焼き、取り出す。粒の大きな塩と胡椒をふり、焼いた時間と同じ時間、休ませる。
食べやすい大きさにカットし、器に盛る。ルッコラとレモンを添え、EXV.オリーブオイルをさっとかけ、パルミジャーノを削りかける。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
この記事は技あり!「四季dancyu 春のレシピ」に掲載したものです。
文:藤井志織 写真:伊藤達也