酒肴家のとっておき
香ばしく濃厚なたれで野菜を肴に!"蒸し野菜のクルミだれ"

香ばしく濃厚なたれで野菜を肴に!"蒸し野菜のクルミだれ"

野菜を肴に飲むなら、香ばしいクルミのたれがお薦めです。クルミの風味と食感が心地よく、酒が進みます。自家製調味料が生み出す、酒飲みのつぼを押さえた傑作おつまみを、酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。

“蒸し野菜のクルミだれ”のつくり方

シンプルな蒸し野菜が立派な酒肴に変身。純米だし醤油の旨味を効かせた香ばしく濃厚なクルミだれは、これだけでもつまみになる、まさにたれが主役のような野菜つまみ。いろいろな蒸し野菜でも試してみたい。しっかりした味の純米酒やコクのある燗酒と相性がいい。仕上げに砕いたクルミをあしらうとカリカリした食感も楽しい。

材料材料 (つくりやすい分量)

ブロッコリー1/3個分
カリフラワー1/3個分
★ <クルミだれ>
・ 乾煎りクルミ50g
・ 白ねぎ1/2本
・ グレープシードオイル大さじ1
・ おろし生姜小さじ1/4
・ 純米だし醤油大さじ3
・ 本味醂小さじ1

1野菜を蒸す

ブロッコリーとカリフラワーは小房に分けて色よく蒸しておく。

2クルミだれをつくる

粗く砕いたクルミと小口切りの白ねぎをフードプロセッサーに入れて軽く回し、粗みじん程度になったところで残りの材料をすべて加え、とろりと粗めのペースト状になるまで回す。フードプロセッサーがない場合は、砕いたクルミとみじん切りの白ねぎをすり鉢ですり混ぜてから残りの材料を加え、粗めのペースト状になるまですり混ぜる。

3仕上げ

器にブロッコリーとカリフラワーを盛りつけ、クルミだれをたっぷり添える。

完成

教える人

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

稲垣知子 酒肴家

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu おつまみ」に掲載したものです。

技あり!dancyuおつまみ
技あり!dancyuおつまみ
A4変型 判( 96 頁)
ISBN: 9784833477208
2018年07月31日発売 / 864円(税込)

文:山内聖子 写真:三浦英絵

山内 聖子

山内 聖子 (呑む文筆家・唎酒師)

公私ともに17年以上、日本酒を飲み続け、全国の酒蔵や酒場を取材し、「dancyu」や「散歩の達人」など数々の週刊誌や月刊誌などで執筆。日本酒イベントやプロに向けたセミナーの講師としても活動している。著書に『蔵を継ぐ』(双葉社)。ただいま、二作目の日本酒本を執筆中。