材料はシンプルながら、サフランの香りとだしの効いた、滋味深い旨味のあるリゾットです。サフランの黄色が鮮やかに食卓を彩ります。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
少ない材料だけど、思いっきり豊かな気持ちになれるディナーの献立。イタリアはミラノの代表的な料理であるサフランのリゾットは、米と玉ねぎ、サフランとスープストックというシンプルな材料でできるもの。サフランの匂い立つような美しい黄色が、伊藤環さんのぽってりと厚手の白い器によく映えます。
米 | 150g |
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玉ねぎ | 1/2個分(細かいみじん切り) |
サフラン | 約40本 |
スープストック | 500ml(魚介または野菜) |
ペコリーノロマーノ | 大さじ2(すりおろす) |
EXV.オリーブオイル | 大さじ2 |
塩 | 適宜 |
スープストックは温めておく。
フライパンにオリーブオイルを入れて中弱火にかけ、玉ねぎを加えて炒める。透き通ってきたら米を加え、さらに炒める。米が透き通ってきたらサフランを加え、1分ほどそのまま炒める。
1をすべて加え、沸騰したらごく弱火にする。そのまま、混ぜたりせずに煮る。
煮汁が米より少し上に出ているくらいまで煮詰まってきたら、ペコリーノロマーノを加えてさっと混ぜる。味をみて足りなければ塩で調え、器に盛る。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
この記事は技あり!「四季dancyu 春のレシピ」に掲載したものです。
文:藤井志織 写真:伊藤達也