涼やかな見た目が印象的な、家飲み会にうってつけの一品です。だしの旨味と柑橘の酸味が夏野菜の美味しさを引き立てます。忙しい人でもつくれる、見た目も華やかなもてなし料理を空間プロデューサー・コーディネーターの石村由起子さんに習いました。
ジュレと甘酢を時間のあるときに仕込んでおけば、こんなに美しい一品もあっという間。野菜は好きなものを使ってOKですが、歯ごたえのあるものが合います。
甘夏 | 2個 |
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きゅうり | 1/2本 |
好みの夏野菜 | 適量(長いも、そら豆など) |
新生姜 | 2片 |
★ 甘夏ジュレ | |
・ 板ゼラチン | 1.5g×10枚 |
・ 甘夏の果汁 | 100ml |
A | |
・ 酢 | 100ml |
・ 砂糖 | 大さじ4 |
・ 淡口醤油 | 小さじ2 |
・ だし | 300ml |
★ 甘酢 | |
・ 酢 | 250ml |
・ 水 | 500ml |
・ 砂糖 | 180g |
・ 塩 | 20g |
・ 昆布 | 5cm角×2枚 |
甘夏は皮をむいて薄皮から実をはずし、種を取り、粗くほぐす。このときに出た果汁はジュレ用の果汁の足しにする。
板ゼラチンは1枚ずつはがして氷水にひたし、やわらかくしておく。鍋にAを入れ、一度煮立てる。
2の鍋に水気をきった板ゼラチンと甘夏果汁を入れてよく混ぜる。バットに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
甘酢の材料の砂糖以外の材料を鍋に入れて火にかけ、最後に砂糖を加えてよく溶かしたら冷ましておく。
きゅうりは板ずりをし、2cm大の乱切りにし、少量の4の甘酢につけておく。
長いもは皮をむいて水にさらし、包丁で細かくたたき、残りの4につけておく。
そら豆は薄皮をむき、熱湯でさっとゆでておく。
新生姜を針生姜にし、水にさらしてからキッチンペーパーでしっかりと水気を取っておく。
細長いグラスにマッシャーで細かく砕いた3のジュレを入れ、長いも、甘夏、そら豆、きゅうり、そしてまたジュレを入れ、いちばん上に甘夏の実と針生姜をあしらう。
香川県高松市生まれ。1984年、奈良市でカフェと雑貨の店「くるみの木」をスタート。自身の暮らしから生まれた心地よい空間、温かな人柄に全国にファンが多数。2021年7月下旬、三重県多気町VISIONに石村さんの生活空間がかいま見れる新しい場所が生まれた。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕