dancyu定番シリーズの最新号からレシピをご紹介。トマトといえば、イタリア料理。東京・白金にある南部シチリア料理の名店「ロッツォ・シチリア」に教わった、トマトのスープのレシピです。
トマトは、とにかく便利な素材。忙しいときには、くし形に切って塩を添えるだけでおいしい。また翌日、同じくし形のトマトにかつお節と醤油をのせれば別の一皿に変身します。でも、そこにもうちょっと工夫を重ねると、ぐんぐん実力を発揮。主菜から副菜、ご飯ものまで、夏の食卓が華やぐ料理があれこれつくれます。
シンプルに食べておいしいがゆえに、その実力を見過ごされてきたトマト。『dancyu定番シリーズ』の最新号では、トマトを主役にしたレシピ78品をご紹介しています。今回はその中から、シチリア料理の名店「ロッツオ・シチリア」に習ったレシピをご紹介しましょう。夏の暑いときの滋養にぴったりな「しじみとミニトマトのスープ」です。
しじみ | 100g |
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ミニトマト | 10個 |
にんにく | 1片 |
赤唐辛子 | 1/4本 |
オリーブオイル | 小さじ1 |
水 | 150ml |
しじみは砂抜きをする。にんにくは芯を取り除き、包丁でつぶす。ミニトマトはヘタを取り、半分にカットする。
鍋ににんにくと唐辛子、オリーブオイルを入れて弱火にかける。香りが出てきたら火を止め、にんにくと唐辛子を取り出す。
しじみを入れて水を注ぎ、蓋をして中火にかける。
沸騰してしじみの殻が開いてきたら火を弱め、そのまま10分煮る。
ミニトマトを入れてさらに1~2分、さっと火を通したら出来上がり。
「ロッツオ・シチリア」シェフ
都内のイタリア料理店勤務、3年間のイタリア修業などを経て阿部努氏と二人で「ロッツォ・シチリア」を開く。伸びやかで躍動感あふれる料理が好評。修業時代の多くを過ごしたシチリアの郷土料理も得意。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 絶品!トマトごはん」に掲載したものです。
取材:鈴木美和 撮影:野口健志