醤油とバターという鉄板の組み合わせに肉の旨味とご飯が合わされば、無敵どんぶりの完成です!今回はバター愛あふれる料理研究家・坂田阿希子さんに、魔性の魅力を放つバター丼の美味しいつくり方を教わりました。
潔さ抜群の贅沢どんぶり。ステーキとご飯に醤油バターソースをからめて食すと、思わずうっとり。噛みしめるたびに、肉の力強い旨味、ご飯の優しい甘味、バターの馥郁(ふくいく)とした香りと醤油の芳しさが口腔内でからみ合う。
牛ランプ肉* | 2枚(200〜300g)(ステーキ用) |
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塩 | 適量 |
黒胡椒 | 適量 |
バター | 10g(有塩) |
サラダ油 | 小さじ2 |
★ 仕上げのソース | |
・ 赤ワイン | 1/2カップ |
・ 水 | 1/4カップ |
・ 醤油 | 小さじ2 |
・ 塩 | 適量 |
・ バター | 40g(有塩) |
黒胡椒 | 適量 |
温かいご飯 | 茶碗2杯分(300g) |
*焼く1~2時間前に冷蔵庫から出し、常温にもどしておく。
牛肉は焼く直前に、塩、黒胡椒を両面にしっかりめにふる。
フライパンにバター、サラダ油を入れて強火にかけ、1を並べ入れる。
しっかり焼き色がついたら返して焼き汁をかけながら焼き、側面も肉を立てて焼く。指で押すと、強い弾力があるくらいになったらバットなどに取り出し、約5分間休ませる。
どんぶりにご飯を盛り、2の肉を食べやすく切り分けてのせる。
3のあいたフライパンに赤ワインを入れて火にかけ、アルコール分をとばす。水を加えて半量程度に煮詰め、醤油、塩を加える。バターを小さく切って加え、フライパンを揺すりながら木ベラで混ぜて加熱する。とろりとしたら、4にかけ、黒胡椒をふる。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
この記事は「技あり!dancyuどんぶり」に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原 ヒデトシ スタイリング:肱岡香子